vagabond の意味
「vagabond」の意味は、
・自動詞「放浪する」
・名詞「放浪者」
・形容詞「放浪の」や「(方向などが)定まらない」
などとなります。
おそらく一番有名なのは、井上雄彦氏の漫画『バガボンド』ですが、その題名は主人公宮本武蔵の人生でもあります。
vagabond の語源
「vagabond」の語源はラテン語「vagus」にあります。
「vagus」の意味は「さまよう / 放浪」です。
それが後期ラテン語に「vagābundus」になります。
そして15世紀前半、古フランス語「vagabond」として使われます。
そこから英語でも「vagabond」が使われるようになり、意味もラテン語時代とほぼ変わらず現在に至ります。
ちなみに、ポルトガル語は「vagabundo」、イタリア語は「vagabondo」と他言語にも広まっています。
『天才バカボン』の語源
vagabond は赤塚不二夫氏の漫画『天才バカボン』の由来の1つでもあります。
Wikipedia にもこのように載っています。
バカボンという名前の由来として赤塚自身は生前に雑誌などのコメントで(馬鹿なボンボン、バガボンド(vagabond)=放浪者、天才=ハジメちゃんとバカ=バカボンのパパとボンボン息子=バカボンの3人合わせて「天才バカボン」とした説、など)を唱えていた。
『TENSAI VAGABOND』(週刊少年マガジン1974年11月17日号)という「バカボン」と「バガボンド」を掛けた題の短編も存在するため、現在言及されることが多い「薄伽梵」という由来は後付であるとされる[1]。
(引用:天才バカボン - Wikipedia)
フランス語版『るろうに剣心』の訳
フランス語版『るろうに剣心』は「Kenshin Le Vagabond」と言います。
もちろん、こちらはフランス語の Vagabond です。
ドラゴンクエスト6の例文
B-but surely you cannot countenance allowing these vagabonds to treat the ship as their own!?
直訳
「し、しかし、きっとあなたはこのような放浪者に船を彼らのものとして扱うのを容認することはできないでしょう!?」
文脈的には「主人公たちが我々の船を自由に使うことを容認することはできませんよね!?」というセリフです。
「Nevan」はチャモロの英語名です。
チャモロは主人公たちを「vagabonds」と呼んでいます。
しかしこの直後、神の啓示があり、チャモロの態度が一変します。
countenance doing→ ~すること容認する / 支持する
treat A as one's own → Aを自分のものとして扱う