vs. と v. の表記の違い
「vs.」とは「versus」の略です。
vs. の表記は知られていますが、「v.」と書かれる場合もあります。
この違いは、「vs.」はアメリカ英語、「v.」はイギリス英語の違いです。
そして、英語の場合、略語にはピリオドを付けるため、正式にはピリオドが必要です。
が、英語記事の見出しなどでは「V」「vs」「VS」のように、様々な表記を見かけます。
「vs.」の意味
「vs.(versus)」の意味は2つあります。
・「○○ 対 ○○」
・「~に対比して」
「○○ 対 ○○」
1つ目は「対」です。
スポーツなどで「日本 対 アメリカ」のように、日本でも「日本 vs アメリカ」として使われています。
この versus は 「against」の意味を持ちます。
よって、「日本 vs アメリカ」は日本が主体側になります。
これは裁判の原告と被告にも表れています。
訴訟において「A vs. B」と書かれていた場合、Aが原告側になります。
「~に対比して」
2つ目は「~に対比して」や「~に対して」です。
Core1900にはこのような文章が載っています。
Poor diet was also associated with a greater percentage of mortality among younger people vs. older people.
(引用:速読速聴・英単語 Core1900 ver.5 p276)
日本語訳
「貧弱な食生活が関連している死亡の割合は、高齢者層と比べて若年層のほうが高かった」
これは若年層と高齢者層の比較に使われています。
そしてこれも「若年層は高齢者層と比べて」と、若年層側が主体になっています。
医療の VS
これは余談になりますが、医療の現場でも「VS」が使われています。
これは「vital signs(バイタルサイン)」の略で、人間の生命活動の指標を表します。
主に脈拍、呼吸、血圧、体温を指しています。