worth の意味と2つのニュアンス
「worth」は「~の価値がある」という意味の前置詞です。
ただし、形容詞に近い用法で使われるため、形容詞と見なされることもあります。
ニュアンスには「(努力や行為などをする)価値がある」と「(金銭的な)価値がある」の2種類あります。
worth の3つの使い方
・主語 be worth
・It's worth +名詞
・It's worth doing
主語 be worth
「主語 be動詞 worth.」の形で「主語は価値がある」という意味になります。
また、「主語 be動詞 worth doing」の形で「~する価値がある」と続けることもできます。
注意点は、「金銭的な価値」の意味で使う場合は「~相当の金が掛かる」と「~相当の価値がある」の2つの意味で使われる点です。
This book is worth reading.
→この本は読む価値があります。
Learning to cook is worth it.
→料理を学ぶことには価値があります。
Space science is worth $14 billion a year.
→宇宙科学は年に140億ドルかかる。
(引用: ウィズダム英和辞典第4版)
How much is this worth?
→これはどのくらいの価値がありますか?
It's worth +名詞
「It's worth +名詞」の形で「~の価値がある」になります。
「It's worth +名詞 to do」の形で「~するために(名詞)を掛ける価値がある」と続けることもできます。
It's worth a try.
→試してみる価値がある。
It's worth a visit.
→訪れる価値があります。
It’s worth the time to investigate.
→時間を掛けて調査する価値があります。
※調査するために時間を掛ける価値がある
It's worth the money to go to the movies.
→お金を出して映画に行く価値がある。
※映画に行くことがそのお金(金額)に値する
It is worth doing
「It's worth doing」の意味は「~する価値がある」です。
文法的には「It's worth to do」の形にはなりませんが、実際はこの形でも使われることがあります。
It's worth studying.
→学ぶ価値があります。
It's worth reading this book.
→この本は読む価値があります。
It isn't worth repairing this car.
→この車は修理する価値がない。
worth と value の違い
似た意味の単語に「value」があります。
「value」は「相対的に決められる価値や価格」です。
例えば、「市場価値」は「market value」と言います。
市場価格は絶対的なものではなく、他のものと比較しつつ相対的に決められます。
そのため、その価値や価格は変化します。
そこから、個人的に良いと思っているものや、個人的に価値があると思っているものにも使われます。
これも「他者と比較した価値」と言えます。
一方、「worth」は絶対的な価値を表します。
よって、価値が変動するものには「worth」は使われません。
例えば、「This book is worth reading.」は、「昨日でも今日でも明日でも読む価値がある」という意味です。
言い換えると「この本を読むこと自体に価値がある」になります。
品詞も異なる
「value」の品詞は名詞です。
よって、使い方も異なります。
先ほどの「market value」は「名詞 + 名詞」です。
「the value of gold」なら「金の価値」となります。
このように、「value」は名詞として使われます。
まとめ
・「worth」は「~の価値がある」という前置詞だが、形容詞と同定されることも多い
・「(努力や行為などをする)価値がある」と「(金銭的な)価値がある」の2つのニュアンスがある
・「金銭的な価値」の場合は「~相当の金が掛かる」と「~相当の価値がある」の2つの意味になる
・主に使われるのは「主語 be worth(+doing)」「It's worth +名詞」「It's worth doing」の形
・「worth = 絶対的な価値」に対して「value = 相対的な価値」になる
・「value」は名詞