これまで独学での英語のスピーキング練習として「英語で独り言」について何度か触れてきました。
この記事では、そのやり方をもう少し深掘りしてみようと思います。
今回ご紹介する方法は大きく分けて4つあります。
・現在のことを英語にする
・学んだことを使う
・テーマを決めてそれについて話す
・他人の言葉を翻訳する
これらの方法を具体例を交えつつ、1つずつ見ていきます。
現在のことを英語にする
1つ目は「現在自分がやっていることや考えていることを英語にする」です。
「自分の行動や考えを実況する」でもいいです。
朝、目が覚めた時からの流れを例にしてみます。
「〇時に起きました」
「今は〇時です」
「いつも〇時ごろ起きます」
「まだ眠いです」
「今日は全然眠れなかったな」
「これから顔を洗います」
「朝ご飯は○○を食べます」
「いつも〇時に家を出ます」
「今日は寒い(暑い)ですね」
このように、自分の行動や考えを箇条書きのように英語で独り言をします。
慣れてきたら、肯定文だけではなく、疑問文や否定文、過去形・未来形を混ぜます。
「私はいつも〇時に起きます。あなたは何時に起きますか?」
「今朝、私は○○を食べました。あなたは何を食べましたか?」
「私は朝は〇〇を食べません。あなたは食べますか?」
「今日は○○さんと会う予定です。前回会ったのはいついつです」
様々な文章を派生させていきます。
または、 「あなたは何時に起きますか? 私はいつも○○時ごろ起きます」 というように、誰かと会話している設定で、一人二役の一人英会話も可能です。
他にも、テレビを見ながら番組の感想を英語で言ったり、本を読んだりゲームをしている時に考えていることを英語で独り言でも、何でも可能です。
公共の場でも同様です。
もし電車に乗っていれば、
「この電車は○○行きです。彼はどこに行く予定ですか?」
「いつもより混んでるな(空いてるな)」
「今日は窓から山が見えません。何故なら雨が降っているからです」
などのように、心の中で実況します。
この方法は英語で独り言の初級編で、言い換えると、自主的な瞬間英作文トレーニングです。
これは英語を口から出す練習だけではなく、常に英語で物事を考える練習になります。
何と言えばいいか分からない場合は調べる
もし、「こう言いたいけど、どう言えばいいのか分からない」という場合は、その都度調べます。
そして、翌日以降の独り言練習に盛り込んでいきます。
これは「必要性からのアウトプット練習」にもなり、効果的な練習法の1つです。
→必要性から英会話のアウトプット練習をする方法【独学英会話】
学んだことを使う
2つ目は「その日に学んだ英語を使う」です。
その日に学んだ単語、フレーズ、言い回しなどを使った独り言です。
これも先述のように文章の形を変えたり、誰かと会話をしている設定で話したりします。
これは勉強の復習になり、実際に使える語彙を増やす練習にもなります。
そして、その後の独り言にも積極的に盛り込んでいき、記憶の刷り込みと自然に口から出てくる英語にしていきます。
テーマを決める
3つ目は「話すテーマを決める」です。
・自分が好きなことについて
・最近見た映画について
・自分の愛用品についての説明
・好きな漫画やドラマについて
・日本の歴史の流れ(日本史の授業を英語でするように)
・現在の社会情勢について
自分の好きなことを誰かに話す体で行ったり、病気が蔓延している現代のことについて自分の考えを述べたり自分のやっている対策をプレゼン形式で話すでも、何でも良いです。
重要なのは、1つのテーマに対して纏まった文章を話す練習です。
ただ、これは少し難易度が上がります。
その日の出来事をテーマにする
難しければ、寝る前に日記やブログを書くのと同じ要領で、その日の出来事などをテーマにするのもおすすめです。
または、その日に自分が日本語で話した会話内容を思い出し、それを英語に訳してみるのでもいいです。
ポイントは、ただ呟くのではなく、実際に誰かに話している体でやることです。
独り言練習をする際、感情を入れるというのは、意外と重要な要素です。
他人の言葉を翻訳をする
4つ目は「聞こえてきた言葉を英語にする」です。
厳密に言うと、独り言とは少し違うかもしれませんが、英語で考えるスピードを上げる練習にもなります。
テレビを見ている時でもいいですし、歩いている時に聞こえてきた言葉でも何でもいいです。
誰かが言ったことを英語に翻訳します。
もちろん、最初から全てを訳そうとするのではなく、自分の語彙の中から英語を引っ張ってきて、訳せそうなものから訳していきます。
ほんの一部分だけで充分です。
この時も頭の中で言うのではなく、ブツブツと実際に口から英語を出します。
こちらも訳せそうだけど訳せない微妙なものは調べます。
そうすることにより、学んだことの復習を兼ねた独り言練習にも使うことができます。
独学練習の注意点
注意点として、発音とアクセントがあります。
英語で独り言をしていると、発音やアクセントが曖昧なものが出てきます。
その時は必ず調べます。
自己流で発音してしまうと、伝わらない英語になったり、カタカナ英語になったりしてしまいます。
正しい発音は通じやすくなるだけではなく、リスニングをする際の助けにもなるので、自己流や曖昧さは英語学習にとって危険な要素になります。
まとめ
・自分の行動や考えていることを英語にする(自主的な瞬間英作文トレーニング)
・その日に学んだことを積極的に使う(復習も兼ねた練習)
・テーマを決め、それに沿った話をする(纏まった文章を話す練習)
・聞こえてきた言葉を翻訳する(英語の反射速度を鍛える)
・肯定文・疑問文・否定文・過去・未来などを混ぜる
・常に英語で考える練習や英語グセを付ける練習でもある
・実際に目の前にる誰かに話すように独り言
もし今回の方法が難しければ、1つレベルを落とします。
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