・the other
・another
・the others
・others
これらは非常にややこしく、日本人にとって使い分けが難しい表現の1つです。
しかし、「the other」と「another」の意味と違い、そして使い方は単語の成り立ちを考えると分かりやすくなります。
この記事では、それらの違いを分かりやすく、文章を交えて解説していきます。
the other の意味と考え方
まず、「the other」は2つの選択肢があった時の「残りの方」を指します。
「other」の意味は「もう一方の / 残りの」や「他の」です。
それに特定のものを指す「the」が付いたのが「the other」です。
そこから、「the other」は「そのもう一方もの」や「その残りのもの」を名指ししています。
文章を例にあげると、
I bought 2 hats.(帽子を2つ買いました)
One is black.(1つは黒)
The other is red.(もう1つは赤)
となります。
「飲み物を2本買いました。1つはお茶で、もう1つはコーヒーです」の「もう1つの方」も同じです。
以上のように、選択肢が2つある時、出ていない方の選択肢を指すのが the other です。
another の意味と考え方
一方、other に「an」が付いたのが「another」です。
冠詞の「a / an」は複数の中の1つを指します。
よって、「another」は「複数あるものの中の1つ」を指しています。
先ほどの文章と比較すると、
I bought 3 hats.(帽子を3つ買いました)
One is black.(1つは黒)
Another is pink.(1つはピンク)
The other is red.(もう1つは赤)
となります。
帽子が3つある
↓
1つは黒
↓
この段階で残っているのが2つ(ピンクと赤)なので Another is pink.
↓
この段階で残っているのが残り1つ(赤)なので The other is red.
the others の意味と使い方
複数形の「the others」も考え方は同じです。
the other が最後の1つだとしたら、the others は「残り全部」を表します。
I bought 3 hats.(帽子を3つ買いました)
One is black.(1つは黒)
The others are red.(残りは赤)
3つの帽子のうち1つは黒で、残ったもの全てが赤、となります。
「飲み物を4本買ったけど、1つはお茶で、あとはコーヒー」の「あとは」が「The others」です。
others の意味と使い方
冠詞の無い「others」が使われることもあります。
これは特定のものを指す「the」がないので、「残りのいくつかは」のニュアンスを持ちます。
I have 10 hats.(帽子を10個持っています)
One is black.(1つは黒)
Others are red.(いくつかは赤)
Others are blue.(いくつかは青)
The others are pink.(残り全てがピンク)
残っているものが複数かつ全部でなければ others になります。
まとめ
・「the other」は2つあるうちの残りの方
・「another」は複数あるものの中の1つ
・「the others」は残り全部
・「others」は残りのいくつか