アトラス総合英語とは
アトラス総合英語は中学~高校生向けの英文法書です。
本書の特徴の1つに、全ての例文はロングマン辞典編集部によって監修され、より自然な英文が使われている点があげられます。
そのため、英語学習をやり直したい場合にも学びやすくなっています。
【追記】
同じ著者の「SKYWARD 総合英語」が出ました。
アトラス総合英語をベースにしつつ、内容がアップデートされています。
その他の大まかな概要はこちらの記事も合わせてご覧ください。
おすすめする理由
アトラス総合英語をおすすめする理由は大きく分けて5つあります。
・例文の質と豊富さ
・パターンの多いダウンロード音声
・文法の注意点(正誤)の分かりやすさ
・1ページのダイアログ付き
・付録のまとめ
これらを1つずつ見ていきます。
例文の質と豊富さ
ロングマン辞典編集部がすべての英文を監修。
さらに、3億3,000万語で構成されたロングマン・コーパスを参照することで、よりナチュラルな英文を収録
(本書の特徴より)
基本例文500以上、英作文に使える例文2700以上と、数も豊富です。
参考書の例文は堅かったり、どこで使うのか分からないという例文も少なくありません。
しかし、アトラス総合英語の例文は日常でも使えるような例文が多く掲載されています。
そのため、文法の勉強に加え、スピーキングの練習の題材に使うこともできます。
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音声ダウンロード
今は音声ダウンロードが主流になっています。
アトラス総合英語の場合、そのパターンが豊富です。
・見出し語の読み上げ(スロー・ノーマル・ハイスピードの3種類)
・見出し語の読み上げは英文→和訳、和訳→英文の2種類
・「Using Grammar in Context」
全部で6フォルダあります。
見出し語の読み上げ速度はスロー・ノーマル・ハイの3種類あるため、自分のレベルに合わせることができます。
そのため、学校の授業で英語の勉強が始まった方、もしくは改めて英語を勉強を始めたい大人の方など、幅広く対応可能です。
目安としては、ハイスピード=早口ではない日常会話くらいです。
「Using Grammar in Context」とは、その単元で学んだ文法が盛り込まれた、約1ページの会話形式の長文です(内容は後述します)。
正誤が豊富
英語を学習する上で、間違いやすい文法の使い方にはバツ印が付いています。
ただ間違いを載せているわけではなく、例文として載っているため、文章的にも理解しやすくなっています。
そして、「Sue's Advice」というミニコラムでも、文法や単語の使い方の正誤の解説があります。
また、最近の傾向として、書き言葉と口語の区別というものがあります。
以前の文法書は書き言葉も口語も混在していました。
そして、書き言葉はおろか、今では使わないような表現もありました。
アトラス総合英語にはそれらも引き続き載っていますが、きちんと注意書きがされています。
Using Grammar in Context
章ごとに「Using Grammar in Context」というものが付いています。
これは、その単元で学んだ文法が盛り込まれた、約1ページの会話形式の長文です。
最後のまとめや文法の確認として役立ちます。
また、会話形式なので、使い方の流れもイメージしやすくなります。
その文章をアレンジすることにより、スピーキングや英作文の練習の土台にもなります。
付録のまとめ
巻末の付録には重要な句動詞などがまとめられています。
句動詞とは、
・look after
・go into
・get on
・be familiar to
という「動詞+前置詞などの組み合わせ」です。
他にも、
・byを使った表現
・withoutを使った表現
・give + 名詞
・be 形容詞 of
など、パーツによって分類されているため、分かりやすくなっています。
もちろん、単語帳と比べると数は少ないのですが、復習するためのまとめ付録としては十分な量になっています。
まとめ
以上のことから、アトラス総合英語は現役世代から英語をやり直したい方におすすめの英文法書(総合英語)です。
文法は英語学習の根幹です。
文法を言い換えると、言語の規則です。
そのため、リーディング、スピーキング、ライティング、リスニング全ての土台にもなります。
土台がしっかりしていれば、TOEICなどの試験にも役に立ちます。
そして、英語の能力に差が出るのは、最終的には基本的な文法を理解しているかどうかです。
言語習得に高速道路も飛び級もありません。
地道に歩んでいくことが一番の近道になります。