- could と be able to の意味の違い
- 使い方の違いを例文で比較
- could の言い換えと注意点
- 知覚動詞は例外
- 「~することができなかった」は両方使える
- 「できた」の言い換え表現
- その他の例文
- まとめ
could と be able to の意味の違い
英語で「私は~することができた」の言い方には「could」と「was able to」の2種類があります。
ただし、この2つは使い方は異なります。
・could
→過去にそうする能力があった
→やろうと思えばいつでもできた
・was able to
→その時に1回できた
→1回きりのこと
使い方の違いを例文で比較
例えば、「電車に乗ることができた」と言いたい場合。
「電車に乗れた」というのは、その時1回限りのことです。
よって、「I was able to catch the train.」となります。
これは相手に質問する場合も同じです。
Were you able to catch the train last night?
→昨夜は電車に乗れましたか?
「電車に乗ることができましたか?」は、「その時できたかどうか」を聞いているので「be able to」が使われます。
次は「could」の例文を見てみます。
When I was younger, I could stay up all night.
→若い頃は一晩中起きていられた。
これは「一晩中起きていようと思えば起きていることができた」ことを意味しています。
そして、過去の能力なので、今は出来なくなったことを暗に示しています。
My father could run marathons when he was young.
→私の父は、若いころはマラソンをすることができた。
(引用:アトラス総合英語 p82)
この文は「昔はマラソンをする能力があった(が、今は出来ない)」ことを意味しています。
could の言い換えと注意点
「~する能力があった」という意味の could は「was able to」に言い換えることができます。
よって、先述の例文は、
「My father was able to run marathons when he was young.」
と書き換えることができます。
ただし、「1回できた」の意味は「was able to」のみになるため、1回できたことを could で言い換え不可になります。
知覚動詞は例外
例外として、
・see
・here
・feel
・smell
・remenber
・understand
などの知覚や認識を表す動詞は、1回限りのことでも「could」を使います。
I could see the stars yesterday.
→昨日、星が見えました。
I could understand what she was saying.
→彼女が言っていることを理解できました。
「~することができなかった」は両方使える
逆に「~することができなかった」は「couldn't」と「was not able to」のどちらの形でも可能です。
I couldn't win the public speaking contest.
I wasn't able to win the public speaking contest.
→スピーキングコンテストに優勝できなかった。
John couldn't swim one kilometer.
John was not able to swim one kilometer.
→ジョンは1キロを泳げなかった。
(引用:コーパスクラウン総合英語 p114)
文法の説明的には否定形の場合は1回限りのことでも「could」が使えることになります。
「できた」の言い換え表現
・managed to do
→(困難なことを)何とかできた
・succeed in doing
→~することに成功した
意味的にはどちらも言っていることは同じですが、「succeed in doing」の方がかたい表現になります。
I managed to get a job.
→何とか仕事を得ることができた。
I finally succeeded in persuading him.
→ようやく彼の説得に成功した。
(引用:ウィズダム英和辞典 第四版)
その他の例文
I was able to pass the test.
→試験に合格できた。
I was able to score the goal.
→ゴールを決めることができた。
I was able to win the public speaking contest.
→スピーキングコンテストに優勝することができた。
When I was younger, I could run fast.
→若い頃は速く走れた。
I could speak French when I lived in France.
→フランスに住んでいた時はフランス語を話すことができた。
I could see them talking but couldn't hear what they were saying.
→彼らが話しているのが見えたが、何を言っているのかは聞こえなかった。
(引用:ENGLISH EX p208)
まとめ
・「could」は「過去にそうする能力があった」や「やろうと思えばいつでもできた」
・「was able to」は「その時に1回できた」や「1回きりのこと」
・「could(する能力があった)」は「was able to」に言い換え可能だが、1回限りのことは「could」では言えない
・知覚動詞は1回限りのことでも「could」を使う
・「できなかった」は「couldn't」と「was not able to」の両方使える
・「managed to do(困難なことを何とかできた」と「succeed in doing(~することに成功した)」も「できた」を表すことができる