会話で便利な「would rather」の意味と使い方。否定形と仮定法に注意

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would rather の意味と使い方

 

would rather +動詞の原形」の基本的な意味は「~したい」です。

 

その応用として、「would rather A than B」の形で「BよりもAがしたい」となります。

 

 

例文

 

I'd rather eat at home than eat out.

 

→外食するよりも家で食べたい。

 

 

I'd rather watch soccer than play it.

 

→サッカーをやるより見る方がいい。

 

 

このように、2つの物事を比較して「~よりも~したい」と表現することができます。

 

 

会話で使われる would rather の使い方

 

会話では「I'd rather +動詞の原形」を相手への返事として使うことができます。

 

 

 

例えば、相手に「どこか行かない?」と言われた時。

 

I'd rather stay home.」と言えば「家にいたい」という意味になります。

 

 

これは「I’d rather stay home than go out.」の than以下が省略された形です。

 

そこから、「どちらかと言えば~したい」や「それよりも~したい」とも訳されます。

 

 

つまり、「I'd rather stay home.」には「(どちらかと言えば外出するよりも今は)家にいたい」というニュアンスがあります。

 

 

例文

 

"Take a seat."

"Thanks, I'd rather stand."

 

 

「どうぞ座ってください」

「いえ、立っている方がいいですから」

 

(ENGLISH EX p200 より)

 

would rather の否定形

 

would rather の否定形は「would rather not」で、not の位置に注意が必要です。

 

 

もし「出かけたくない」と言いたい場合は「I'd rather not go out.」となります。

 

 

意味的には「I don't want to go out.」とほぼ同じです。

 

ただし、I'd rather not の方が控えめな表現です。

 

 

 

また、「I'd rather not.」だけでも使うことができます。

 

これは日本語で言う「遠慮しておきます」や「やめておきます」で、やんわり断る返事になります。

 

例文

 

A「Do you want to go out this evening?」

B「I'd rather not.」

 

 

A「今晩出かけませんか?」

B「やめておきます」

 

 

would rather のニュアンスから、「どちらかと言えば、やるよりもやりたくない = 遠慮しておきます」となります。

 

が、「I'd rather not.」で1つのフレーズなので丸暗記返答になります。

 

would rather と would like to の違い

 

would like to」の意味は「~したい」で、何かをやりたいという単純な願望を表しています。

 

 

一方、「would rather」は先述のように、何かを比較して「どちらかと言えば」や「むしろ」のニュアンスが含まれます。

 

仮定法の would rather の使い方

 

would rather +that節(過去形)」の形になると、「(むしろ)~だといいのに」や「~してもらいたいのだが」という仮定法になります。

 

仮定法(仮の話)なので、that節内は過去形になります。

 

 

例文

 

I'd rather he stayed there.

 

→彼にはそこにいてもらいたい。

 

 

I'd rather you went home.

 

→あなたは家に帰った方がいい。

 

 

I'd rather you didn't speak loudly here.

→ここでは大きな声で話さないで欲しい。

 

 

A「Do you mind if I smoke?

B「I’d rather you didn’t.

 

 

A「煙草を吸ってもいいですか?」

B「できれば遠慮して頂きたいです」

 

 

まとめ

 

・would rather +動詞の原形

→(どちらかと言うと)~したい

 

 

・would rather A than B

→BよりもAがしたい

 

 

・「I'd rather +動詞の原形」は相手への返事でも使う

 

 

・否定形は「would rather not +動詞の原形」

 

・「I'd would rather not.」は「遠慮しておきます / やめておきます」という控えめな断り方

 

 

・「would rather」と「would like to」の違いは比較しているか単純な願望かどうか

 

・「would rather +that節(過去形)」は「(むしろ)~だといいのに」や「~してもらいたいのだが」という仮定を表す

 

 

 

似た用法をする表現には「would prefer」があります。

 

「prefer」と「would prefer」の意味とニュアンスの違い