「make a toast」が英語で「乾杯する」という意味になる理由。その由来とは?

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英語で「乾杯する」の言い方

 

英語で「乾杯する」は「make a toast」または「have a toast」と言います。

 

 

以前、「make a toast」は「乾杯する」だけど、「make toast」だと「トーストを作る」になるので注意しましょう、という説明を受けたことがあります。

 

「have toast」で「トーストを食べる」でも同じです。

 

 

 

正直、その時は何が違うのか、何故このような意味になるのかが分かりませんでした。

 

 

しかし、「toast」の使い方とその由来を知ると、その理由がハッキリしました。

 

 

食べる「toast」は数えられない名詞

 

食パンを焼いた方のトーストと、乾杯のトーストには大きな違いがあります。

 

 

それは、食べる方の「toast」は数えられない名詞(不可算名詞)です。

 

そのため、そもそも「a」が付きません

 

 

よって、「make toast」は「トーストを作る」の意味でしかありません

 

 

 

ちなみに、「トースト1枚」と言いたい場合は「a slice of toast」または「a piece of toast」になります。

 

いくつか作る場合は「make some toast」です。

 

 

これは「a water」とは言わず、「a glass of water」や「some water」になるのと同じ使い方です。

 

make a toast の使い方

 

昨夜乾杯した」なら「I made a toast last night.」。

 

 

乾杯しましょう」なら「Let’s make a toast.」や「Let’s have a toast.」になります。

 

 

他にも「Let's drink a toast.」という表現も使われます。

 

 

 

また、「make a toast to ~」の形で「~に乾杯」と言うこともできます。

 

「Here's to ~」も「~に乾杯」という意味になります

 

make a toast の由来と意味

 

現代と違い、味の悪いワインが多かった時代。

 

 

ワインの風味を増すため、祝杯に焼いた(焦げた)パンを1欠片入れたことに由来します。

 

 

そこから、乾杯という意味の名詞「toast」を使って「make a toast」や「have a toast」と表現するようになります。

 

動詞としても使える

 

ただ、「toast」だけでも、自動詞「乾杯する」や他動詞「~に乾杯する」のように、動詞で使うことも可能です。

 

 

これは、「look」と「take a look」、「bath」と「have a bath(take a bath)」などの関係をイメージすると分かりやすいと思います。

 

「Cheers」の意味と make a toast との違い

 

乾杯に関連する有名な単語に「cheers(チアーズ)」があります。

 

 

この cheers は、ただの乾杯の掛け声です。

 

そのため、「cheers.」だけでは乾杯しましょうとはなりません

 

 

 

日本語で言う、

A「それじゃあ乾杯しましょう。乾杯!」

 

その他の人「乾杯!」

という状況を英語にすると、

A「Let’s make a toast. Cheers!

 

その他の人「Cheers!

となります。

 

例文

 

Let's make a toast to Lisa.

 

→リサに乾杯しましょう。

 

 

Let's have a toast to the good life.

 

→いい人生(生活)に乾杯。

 

 

Let's drink a toast when we meet again!

 

→再会した時に乾杯しましょう!

 

 

Let's toast 2021!

 

→2021年に乾杯!

 

 

We toasted with champagne.

 

→シャンパンで乾杯しました。

 

 

Here's to winning the game yesterday!

 

→昨日の試合の勝利に乾杯!

 

 

まとめ

 

・「乾杯する」は「make a toast」または「have a toast」

 

・名詞「toast」の意味は「乾杯」

 

 

・「~に乾杯」は「make a toast to ~」や「Here's to ~」

 

・「Cheers.」はただの掛け声

 

 

・食べる方の「トースト」は不可算名詞なので、そもそも「a toast」にはならない