・瞬間英作文って何のためにやるの?
・瞬間英作文のやり方を知りたい
・瞬間英作文ってどんな効果があるの?
・瞬間英作文はどんな人がやるべき?
・「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」ってどうなの?
・瞬間英作文をやる際の注意点を知りたい
この記事は、以上のような瞬間英作文に関する内容になります。
題材として「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を例に出しています。
- 瞬間英作文の目的は英語の回路を作るもの
- 英会話のトレーニング方法は2種類ある
- 瞬間英作文をおすすめしたい方
- 瞬間英作文トレーニングのやり方
- 瞬間英作文の注意点
- 「できない」よりも「粗削り」が大事
- まとめ
瞬間英作文の目的は英語の回路を作るもの
瞬間英作文のトレーニングで有名なのが、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」という本です。
※今回はこの本を基礎に置いて話を進めていきます。
これは簡単な日本語から瞬時に英語に訳すトレーニングです。
この本のレビューや評判でよくあるのがこのようなものです。
・例文が実用的ではない
・どこで使うのか分からない例文
・日本語が不自然
・日本語から英語ではなく、英語で英語を学ぶべき
このようなレビューは「This is a pen.」に通じるものがあります。
もしくは、
「これは犬ですか」
「いいえ、猫です」
という例文(これは極端な例)でも同じです。
例文を見て「こんなのどこで使うの?」と思ったことがある方も多いと思います。
ですが、「This is a pen.」は実用的な文だから学んでいるわけではありません。
あくまで学習初期の文法の例題(主語・動詞・冠詞・名詞の説明)として学んでいます。
そのため、This is a pen.が実用的な文かどうかは関係ありません。
以上のことを意識しているかどうかで、瞬間英作文への取り組み方が変わってきます。
何故なら、瞬間英作文は実用さを求めているのではなく、英語初心者が簡単な文を作ることができるようになるためのトレーニングだからです。
言い換えると、「頭に英語の回路を作る基礎的なトレーニング」です。
瞬間英作文トレーニングと実用的な例文(英文)の学習はジャンルが異なります。
英会話のトレーニング方法は2種類ある
英会話初心者の練習方法は2種類あります。
1つは今回題材にしている瞬間英作文です。
これは先述した通り、回路を作るトレーニングです。
そして、文法に当てはめて文を作るトレーニングでもあります(後述します)。
もう1つは、フレーズ暗記型です。
これは「こういう時はこう言う」など、日本語に対応した英語のフレーズ集タイプです。
このタイプのメリットは、暗記をすれば、状況に合わせてそのまま使えることです。
デメリットは、応用範囲が限られることです。
このように、瞬間英作文とフレーズ型は異なります。
・文を作るトレーニングをしたい方は瞬間英作文
・状況に合わせて使えるフレーズを求めている方はフレーズ型
ちなみに以前紹介した「英会話なるほどフレーズ100」シリーズはフレーズ型の書籍になります。
→「英会話なるほどフレーズ100」の解説と使い方|英会話初心者におすすめの本
また、その中間的な本もあります。
→初心者向け瞬間英作文のおすすめ教材「Jump-Start! 英語は39日でうまくなる!」【レビュー】
瞬間英作文をおすすめしたい方
・英語を話せるようになりたい
・英文を作る練習をしたい
・英語の語順が曖昧
・中学レベルの簡単な英文をパッと作れない
・スピーキングの練習をしたことがない
主に英語や英会話初心者の方です。
そのため、「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」系統の本は、どちらかというと初心者向けになります。
瞬間英作文トレーニングにより、英語の基本的な回路を作っていきます。
瞬間英作文トレーニングのやり方
瞬間英作文は、
・英語をパッと口から出す練習
・文法通りに単語を当てはめて英文を作る練習
この2つがメインになります。
最初は日本語から英文作りをひたすらやります。
このとき、音読することが大事です。
そして、1回で完璧にしようとせず、本を何週もするイメージです。
CDも使いつつ、引っかからずに言えるようになるまで続けます。
その際、先述したように、丸暗記ではなく文法を意識した英作文をします。
このようにトレーニングしていくと、基本的な文法を使った基本的な文章を作れるようになります。
基礎ができたら文を応用させていく
基本的な文が作れるようになったら、既存の文を応用させて、言えることを増やしていきます。
応用方法などはこちらも合わせてご覧ください。
瞬間英作文の注意点
瞬間英作文をやる上で、注意点があります。
それは「英文を丸暗記してはいけない」ことです。
あくまで「英語の回路を頭に作る」ことや「英作文のコツを学ぶ」ことなので、フレーズ型のような文章の暗記ではありません。
そこが1つの注意点であり、瞬間英作文を活かすコツでもあります。
では、丸暗記せずにどうやって英文を作ればいいのでしょうか。
そこで大事なのが文法です。
文法を理解していれば、日本語のヒントを手掛かりに、英文を組み立てることが可能です。
そのため、中学英語レベルの文法が頭に入っているほど、瞬間英作文のトレーニングは効果的になります。
「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」が文法ごとにページが分けられているのは、そのためでもあります。
瞬間英作文では英会話ができるようにならない
もう1つ大事なことは、瞬間英作文をやったからといって英会話ができるようになるわけではない、ということです。
何故なら、瞬間英作文はスピーキングにおける基礎トレーニングの1つだからです。
「できない」よりも「粗削り」が大事
ネイティブチェックの無い教材には、不自然(ぎこちない)と思える日本語や、主流の言い方ではない英文もあります。
ですが、自然な言い方は、英語の勉強を続けている間に覚えていくことができます。
「英語が全然話せない」よりも「粗削りだけど英語が話せる」ことの方がより重要です。
そのため、最初から完璧を求めず、少しずつ自然さを吸収していけば十分です。
完璧さよりも、まずは自分の口から英語を出せるようにすることが何よりも大切です。
何か1つをトレーニングしたら話せるようになるわけではない
英語に限らず、言語というものは「何か1つトレーニングをしたから話せる」というものではありません。
文法を学び、フレーズを学び、言い回しを学び、ことわざを知り……
発音を学び、スピーキングの練習をし、リスニングの練習をし……
様々な要素が組み合わさりながら、会話ができるようになり、レベルも上がっていきます。
その基礎に当たるのが瞬間英作文のトレーニングに当たります。
まとめ
・瞬間英作文は英語の回路を作るトレーニング
・どちらかというとスピーキング初心者向け
・中学レベルの基本的な文法知識は必要
・文法を意識するのがとても大事
・英語を口から出すことが大切
・最初は粗削りでも良いからとにかく文章を作ることが大切
・瞬間英作文とフレーズ学習はジャンルが異なる
今回は「どんどん話すための瞬間英作文トレーニング」を例にあげました。
この本は英語に慣れることにおいては、よくまとまっている本です。
しかし、先述のように使い方や意識で効果が変わってくるので、ぜひ繰り返し練習して英語に慣れていってほしいと思います。