・stay at
・stay in
・stay with
これらは「滞在する」や「泊まる」、「留まる」という意味があります。
しかし、それぞれニュアンスと使い方が少し異なります。
この記事では、それらの違いを実際の使用例を交えながら比べていきます。
stay at と stay in の違い
「stay at」は「~に泊まる」や「~にいる」という意味が基本です。
それに対し、「stay in」は「~に滞在する」のニュアンスを持ちます。
次はよく使われる組み合わせを見ていきます。
stay at +場所
代表的なのが「stay at a hotel(ホテルに泊まる)」です。
後ろには泊まる場所が入ります。
「at」の持つピンポイントの場所という意味から「そこに留まる = 泊まる」のイメージです。
stay at home
「stay at home」は「家にいる」で、「他の場所ではなく家という場所にいる」のニュアンスを持ちます。
「stay home」もほぼ同じ意味ですが、微妙な違いを上げるなら「外出せずに家にいる」になります。
※ stay at home と stay home はイギリス英語とアメリカ英語の違いと言われますが、英米共にどちらも使われています
stay in +場所
例えば、「stay in Tokyo for a week」は「1週間東京に滞在します」になります。
ピンポイントの「at」よりも広く、「東京というエリアに留まる = 滞在する」のイメージです。
stay in bed
「stay in bed」は「(疲れたり風邪を引いるので)ベッドで安静にしている / 寝ている」という意味です。
考え方としては、冠詞の付かない bed は「ベッドという場所に寝る」ではなく「ベッド本来の役割を果たすところに滞在する」のイメージです。
文法的には「go to school」と同じです。
「go to school」は「学校の建物に行く」ではなく「学校の役割を果たす場所に行く(=通学する)」を指します。
stay in hospital
stay in bed と似た使い方をするのが「stay in hospital」で、意味は「入院する」です。
こちらも「病院という場所に泊まる」ではなく「病院という場所に滞在する=入院」という、病院の役割と考えると分かりやすいと思います。
ただし、「入院」の意味で「stay in the hospital」が使われることもあり、こちらは文脈次第になります。
自動詞的な「stay in」
「stay in」は自動詞的にも使われます。
その場合は「I want to stay in today.(今日は家にいる)」のように、「外出せずにそこに留まる」という意味になります。
「stay at」と「stay in」の違いは微妙ですが、以上のような違いがあります。
stay with の意味
「stay with」の意味は「(誰々のとこに)に泊まる / 滞在する」や「(~と一緒)にいる」です。
「with」の持つ「一緒に」のニュアンスが含まれます。
例えば、「stay with」を使って「今夜は友達の家に泊まる予定です」と言いたい時。
英語では「I'm going to stay with a friend tonight.」となります。
また、「共に留まる」という意味から、「I want to stay with you.(あなたと一緒にいたい)」のように使うこともできます。
以上のように、「stay with」の後ろは「人」が置かれることが多いです。
まとめ
・stay at +場所 → ~に泊まる / ~にいる
・stay in +場所 → ~に滞在する
・stay in +無冠詞の名詞 → ~の役割のためそこにいる
・stay in(自動詞的) → (家などから出ずにそこに)いる
・stay with +人 → ~の所に泊まる / ~と一緒にいる
他に「arrive」も似たような使い分け方をします。
・「arrive in」「arrive at」「arrive on」の違い。「get to」とは何が違う?