「go to school」と「go to the school」の違いは、冠詞があるかどうかだけです。
しかし、無冠詞の school と、冠詞の付いた school では意味が大きく異なります。
同じ考え方をする「go to bed」、「go to church」と「go to the church」の違い。
そして最後に、間違いやすい「at school」と「in school」の違いも合わせて見ていきます。
- go to school の意味
- go to bed の意味
- go to the school の意味
- go to church と go to the church の違い
- at school と in school の違い
- まとめ
go to school の意味
「go to school」の意味は「学校に通う」や「(授業を受けるために)学校に行く」です。
理由は、無冠詞の school は「学校の役割を果たす場所」というニュアンスを持つからです。
学校の役割とは勉強することかつ勉強をする場所です。
つまり、go to school は「学校という建物に行く」ではなく「勉強をする場所として学校に行く」ことを表しています。
そこから、「勉強しに行く」になります。
そして、現在形は普段のことを表すので、「普段勉強しに行く = 学校に通う」となります。
日本語だと「塾に行く」と言い換えると分かりやすいかもしれません。
「塾に行っている」は「勉強をするために塾に通っていること」を意味しています。
塾の役割 = 勉強をするところです。
この無冠詞の用法は、文法書などには「機能や役割、目的を指す場合には冠詞を付けない」などと書かれています。
go to bed の意味
この無冠詞を使った有名フレーズには「go to bed」があります。
意味は「寝る」です。
何故「寝る」になるのかと言うと、これも先述の例と同様です。
無冠詞「bed」は「ベッドの果たす役割 = 寝るための物」を意味します。
そこから、「go to bed = 寝る」になります。
もし、寝るためではなく、ただ単にベッドの場所に行く場合は「go to the bed」になります。
これは go to school と go to the school の違いにもそのまま当てはまります。
go to the school の意味
「go to the school」の意味は「学校という建物に行く」です。
つまり、授業を受けるために行くのではなく、別の目的のために学校へ行くことを意味ます。
I went to the school to play tennis.
→テニスをするために学校に行った。
ここには「授業を受けるためではなく、テニスをするために学校という場所に行った」のニュアンスが含まれています。
もう1つ例文を見てみます。
学校は選挙の投票所としても使われます。
そこで、「選挙の投票をするために学校に行った」と言いたい場合。
これも同様に「投票するために学校という建物に行った」を意味するので「I went to the school to vote in the election.」になります。
go to church と go to the church の違い
「go to church」と「go to the church」も同じ考え方をします。
無冠詞「church」は教会の果たす役割である「礼拝」を意味します。
よって、
「He goes to church every week.」
なら
「彼は毎週礼拝をしに教会に行く」
になります。
一方、「go to the church」の場合は「教会の果たす役割以外の目的のために教会という建物に行く」になります。
つまり、礼拝しに行ったのではなく、何らかのイベントが開催されていたり、写真を撮りに行ったなどです。
at school と in school の違い
最後に、間違いやすい「at school」と「in school」の違いもあります。
・「at school」は「学校という場所にいる」
・「in school」は「在学中(学生)である」
しかしややこしいことに、イギリス英語では「at school」も「在学する」という意味で使われます。
つまり、イギリス英語の「at school」は「学校にいる」と「学校に通っている」の両方に使われることになります。
まとめ
・無冠詞は「その場所が果たす役割や機能のために行く」
・冠詞付きは「その場所の役割以外の目的でその場所に行く」
冠詞を付けるか否かは、その建物や物が提供するサービスかどうかを考えると分かりやすくなると思います。