well off の意味と使い方
「well off」は「裕福な」という意味の口語的な表現です。
「well-off」とも書かれるように、品詞は形容詞です。
主に「be well off」の形で「主語は裕福だ」となります。
She and her family are very well off.
→彼女と彼女の家族はとても裕福です。
He used to be well off and generous, but now he lives from hand to mouth.
彼は以前は裕福で気前もよかったけれど、今ではその日暮らしだ。
(引用: DUO3.0 例文353)
well off のニュアンス
well off のニュアンスは「他の人と比べて裕福」や「暮らしに困らないくらいのお金がある」です。
そのため、必ずしもお金持ちとは限りません。
よって、「well off」を訳す際も、「金持ち」ではなく「裕福」や「良い暮らしをしている」の方が近くなります。
「rich」と「whelthy」との違い
「rich」のイメージは「お金が沢山ある」です。
何故なら、rich は何かが豊富にあることに使われるからです。
イメージ的には「お金が沢山ある = 金持ち / 裕福」です。
例えば、宝くじに当選してお金持ちになった場合は「rich」が使われます。
「宝くじに当たってお金が沢山ある」からです。
他にも、アイスやお菓子などで「リッチチョコ」の名前が付いた商品があります。
それらも「豊富なチョコ / 濃厚なチョコ」になります。
一方、「whelthy」は「長期的に裕福である」というニュアンスを持ちます。
これは安定した財産・資産があるだけではなく、社会的にも高い地位にあることを示唆しています。
例えば、「wealthy countries」というと、経済的に豊かで長いこと安定している国々のイメージになります。
何故このような意味になる?|well off の語源
18世紀前半の「well off」には「comfortable(暮らしに困らない)」という意味がありました。
1849年には「裕福な」の意味で使われたと記録されています。
しかし、「well off」自体のハッキリとした語源は謎です。
古英語の「off」は「離れて」以外にも、「of を強調した形」という使い方がありました。
しかし、少しずつ off から「強調」の意味が薄れていき、現在の「離れて」のイメージがメインになっていきます。
そこから、「well off = 全く暮らしに困らない = 裕福」とイメージして覚えるのがいいかもしれません。
※語源は不明なので、あくまでイメージです
類義語「well-to-do」の意味
類義語には「well-to-do」があり、意味と使い方も well-off とほぼ同じです。
この「well」の意味は「豊かな / 良い」で、「to do」は「そこに至る」です。
よって、「well-to-do = 豊かに至る」というイメージになります。
ただ、この表現は中世から使われており、少しフォーマルな言い方です。
対義語は badly off
well off の対義語は「badly off(badly-off)」で、「貧しい」や「生活に困っている」という意味になります。
また、アメリカではスラング的に「bad-off」の形で使われることがあります。
After losing his job, he was badly off.
→仕事を失った後、彼は貧しい生活を送った。
They were badly-off and struggling to make ends meet.
→彼らは貧しく、家計をやりくりするのに苦労していた。
She insisted that those single mothers, all of whom were badly off and had trouble providing for their children, deserved better welfare benefits.
→それらの独身の母親たちはみな貧しく子供を養うのに苦労しているのだから、もっとまともな福祉手当を受けるべきだと彼女は主張した。
(引用: ALL IN ONE 例文227)
まとめ
・「well off / well-off」の意味は「裕福な」で、形容詞的に使われる
・「他の人と比べて裕福」や「暮らしに困らない(くらいの資産がある)」のニュアンス
・対義語は「badly off」
・「rich」は「豊富にあること」に使われるため、「お金が沢山ある」のイメージ
・「whelthy」は「長期的に裕福である」というニュアンスで、安定した財産・資産があるだけではなく、社会的にも高い地位にあることを示唆している