「なんて~なんだろう!」でお馴染みの感嘆文。
そして、
・What と How の使い分け方や見分け方が分からない!
・感嘆文の作り方が分からない!
と思った方も多いと思います。
しかし、使い分けと見分け方はとても簡単なので、1つのポイントを意識するだけで苦手意識もなくなります。
- 感嘆文 what と How の使い分けのポイント
- 感嘆文「what」の作り方と文章構造
- 名詞が複数形の場合
- 感嘆文「How」の作り方と文章構造
- 感嘆文の How は使わない?
- what と How の書き換え
- 感嘆文の例文
- まとめ
感嘆文 what と How の使い分けのポイント
感嘆文の「what」と「How」を使い分けする時は「後ろに名詞があるかどうか」がポイントになります。
・後ろに名詞があるのが What
・後ろに名詞がないのが How
この違いを頭に入れておけば混乱しません。
感嘆文「what」の作り方と文章構造
まずは What のパターンを見ていきます。
What a cute cat this is!
→なんて可愛い猫だろう!
この文が何故 What から始まるのかというと、後ろに名詞「cat」があるからです。
その cat に可愛いという形容詞「cute」がくっ付いて「a cute cat(可愛い猫)」という1つの名詞のかたまりを作っています。
そして、最後に文(SV)が置かれるのですが、会話ではよく省略されます。
これを普通の肯定文にすると「This is a very cute cat.」になります。
What a big fish he caught!
What a big fish he caught!
→彼は何と大きな魚を捕まえたのだろう!
こちらも名詞「fish」があります。
そして、「a big fish」+「he caught」という、形容詞+名詞に文が続いた形になっています。
また、自分がその場にいれば、誰が大きな魚を取ったかは分かるため、会話では「he caught」を省略します。
What a day!
What a day!
→なんて日だ!
これも同様で、名詞「day」なので What と組み合わさります。
ただし、形容詞が無いと、良い日と悪い日のどちら意味とも取れてしまいます。
そこで、これに形容詞を加えることにより、
「What a beautiful day!(なんて素敵な日だ!)」
と具体的にすることができます。
ルイ・アームストロングの『What a wonderful world』という曲もこのパターンで、日本語では「この素晴らしき世界」と訳されています。
また、漫画『ワンピース』のDr.ヒルルクのセリフにも使われています。
名詞が複数形の場合
注意点は名詞が複数形の場合です。
What good children they are!
→なんていい子供たちなんだろう!
複数形「children」が続く場合、a/an はありません。
「What a」で暗記していると、つい置きがちなので注意が必要です。
以上のように、What で始まる感嘆文には3種類あります。
・What + a/an + 形容詞 + 名詞 +文(SV)
・What + a/an + 名詞
・What + 形容詞 + 名詞の複数形 +文(SV)
いずれも名詞を強調させる働きをしています。
そして、会話では後半の文章部分は省略されることが多いです。
感嘆文「How」の作り方と文章構造
次は How のパターンを見てみます。
How lucky you are!
→あなたはなんて運がいいのでしょう!
How の次には形容詞「lucky」が置かれています。
そしてすぐ後ろに「誰がラッキーなのか」を意味する文が続いています。
このように、「How + 形容詞 + 文(SV)」が基本になります。
How big that dog is!
How big that dog is!
→あの犬はなんて大きいのだろう!
How の次には形容詞「big」。
そして、「何が大きいのか」を指す「that dog is(あの犬は)」という文(SV)続きます。
How pretty this flower is!
How pretty this flower is!
→この花はなんて綺麗なんだろう!
How + 形容詞「pretty」 + 文「this flower is」の形です。
これも「綺麗(How pretty)」→何が綺麗か→「この花は(this flower is)」になります。
以上のように、「How + 形容詞(または副詞) + 文(SV)」が基本の形になります。
How は形容詞を強調させる働きをしているのがポイントです。
そして何より、名詞がありません。
後半部分は言わなくても分かる場合が多いので、省略する What と同様です。
感嘆文の How は使わない?
How を使った感嘆文は、日常会話ではほぼ使いません。
どちらかと言うと、皮肉としてワザとこのような表現を使ったり、物語や劇などで使われるような言葉です。
what と How の書き換え
「what」と「How」はある程度は書き換えることが可能です。
What a lucky girl you are!
→あなたはなんてラッキーな女の子なんだろう!
この文を How で表すとこうなります。
How lucky you are!
→あなたはなんてラッキーなんだろう!
この2つの文の違いは名詞「girl」があるかどうかです。
名詞「girl」がない How の場合、少し具体性に欠けてしまいます。
意味がほぼ変わらないパターン
逆に、意味がほぼ変わらないパターンもあります。
How huge that plane is!
→あの飛行機はなんて大きいんだろう!
この文を What で書き換えると、
What a huge plane that is!
→なんて大きい飛行機なんだろう!
2つの文章は実質同じことを表しています。
このように、若干ニュアンスが変わる場合と、どちらでもほぼ変わらない場合があります。
よって、ある程度は書き換えが可能、という表現になります。
感嘆文の例文
What a big tree!
→なんて大きな木だろう!
What a nice car you have!
→なんていい車を持っているんだろう!
How lucky!
→なんて運が良いんだろう!
How long this tunnel is!
→なんて長いトンネルだろう!
How fast you run!
→あなたはなんて速く走るんだろう!
How talented you are!
→あなたはなんて才能があるんだろう!
How cool!
→なんてカッコいいんだろう!
What a surprise!
→驚いたなあ!
まとめ
【What のパターン】
・What は名詞を強調
・What + a/an + 形容詞 + 名詞 +文(SV)
・What + a/an + 名詞
・What + 形容詞 + 名詞の複数形 +文(SV)
【How のパターン】
・How は形容詞を強調
・How + 形容詞 / 副詞 + 文(SV)
・How + 形容詞 / 副詞 + 主語 + 動詞の形は古めの表現
【その他のポイント】
・名詞があるかどうかが1つのポイント
・いずれも会話では文(SV)が省略される(言わなくても分かるため)
・What と How はある程度は書き換え可能
そして、「感嘆文は日常会話ではほぼ使われない表現」ということに注意します。