逃走中という意味の「at large」と使い方。その語源とは?

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at large」には「逃走中」や「逃亡中」という意味があります。

 

 

では、何故このような意味になるのでしょうか。

 

この記事では、その不思議な意味の語源や使い方を見ていきます。

 

 

 

at large の意味と使い方

 

at large」の意味は「逃走中」や「逃亡中」です。

 

主に危険な人物(犯人)や、動物が逃げ出した時に使われます。

 

 

(主語) be at large」の形で使われ、「(主語)が逃走中」となります。

 

 

 

似た表現には「on the run」があります。

 

on the run の3つの意味と使い方。on-the-run breakfast はどんな朝食?

 

ドラマ『マンハント』の at large

 

Netflixドラマ『マンハント』に出てきたセリフです。

 

 

at largeの意味と使い方

ドラマ『マンハント』より

 

They're all under active surveillance, or they're at large,

 

 

日本語字幕

「全員監視下にあるか逃走中だ」

 

 

at large の語源

 

「large」はラテン語に起源を持ちます。

 

 

その当時の「large」は、

・bountiful(豊富な)

 

・broad(広い)

 

・freedom(自由)

 

・liberty(自由)

などという意味がありました。

 

 

 

そして、ラテン語から古フランス語を経由します。

 

古フランス語の「large」にも「自由である 」という意味がありました。

 

 

その古フランス語から現代の英語になる過程で、現在の「大きい」という意味が追加されます。

 

 

 

また、それとは逆に、「自由」という意味が「large」から消えていきます

 

しかし、辛うじて「at large」の形でのみ「自由」という意味の欠片が残りました

 

 

そのため、「large」ではなく、あくまで「at large」の塊で成句になっています。

 

 

つまり、「逃走中」=「(檻などから)解き放たれて自由である」ということになります。

 

 

at large のその他の意味

 

「at large」には他に「一般の~」や「~全体」という意味があります。

 

使用例

 

the world at large

 

→世界全体

 

 

the society at large

the public at large

 

→社会全体(一般社会)

 

 

the people at large

 

→一般の人びと

 

 

at large の例文

 

The suspect is at large.

 

→容疑者は逃走中。

 

 

They're still at large.

 

→彼らはまだ逃げている。

 

 

The snake is still at large.

 

→その蛇はまだ捕まっていない。