「at large」は「逃走中」「逃亡中」という意味です。
何故このような意味になるのでしょうか。
その不思議な意味の語源や使い方とは。
「at large」の意味と使い方
「at large」は「逃走中」や「逃亡中」という意味です。
主に危険な人物(犯人)や、動物が逃げ出した時に使われます。
「(主語) be at large」の形で使われ、
「(主語)が逃走中」となります。
「at large」の語源
「large」はラテン語に起源を持ちます。
当時の「large」は、
・「bountiful(豊富な)」
・「broad(広い)」
・「freedom(自由)」
・「liberty(自由)」
などという意味がありました。
そして、ラテン語から、古フランス語を経由します。
古フランス語の「large」にも、「自由である 」という意味がありました。
その古フランス語から現代の英語になる過程で、現在の「大きい」という意味が追加されます。
また、それとは逆に、「自由」という意味が「large」から消えていきます。
しかし、辛うじて「at large」の形でのみ、「自由」という意味の欠片が残りました。
そのため、「large」ではなく、あくまで「at large」の塊で成句になっています。
「逃走中」=「(檻などから)解き放たれて自由である」ということになります。
「at large」のその他の意味
「at large」には他に「一般の~」や「~全体」という意味があります。
・the world at large
→世界全体
・the society at large
・the public at large
→社会全体(一般社会)
・the people at large
→一般の人びと
例文
The suspect is at large.
→容疑者は逃走中。
They're still at large.
→彼らはまだ逃げている。
The snake is still at large.
→その蛇はまだ捕まっていない。