call on と visit の違い
「call on」にはいくつか意味がありますが、その中に「~を訪れる」や「~を訪問する」という意味もあります。
「訪れる」と聞いてまず思い浮かぶのが「visit」です。
その visit と call on にはニュアンスの違いがあります。
それは滞在時間の違いです。
仮に「visit = 訪れる」だとしたら、「call on」は「立ち寄る」に近いニュアンスを持ちます。
visit は、誰かの家に泊まったり食事をしたりするために訪れたり、東京の人が旅行で大阪に訪れたりと、時間を取って訪れるような比較的長い滞在を意味します。
call on は、誰かの家にちょっとした用事で立ち寄ったり、仕事で取引先に資料を置いてくるために立ち寄ったりと、比較的短時間の訪問を意味します。
visit も call on も「~を訪れる」と訳されるので分かり難くなっていますが、以上のようなニュアンスの違いがあります。
また、この意味の場合は「call upon」も使われますが、call on の方が一般的です。
call on の使い方
「call on」の後ろには「人」が続きます。
例えば、「祖母を訪ねた」と言いたいとき。
「I called on my grandmother.」となります。
そして、ここには「何らかの用事や顔を見せるなど、ちょっと立ち寄った」のニュアンスが含まれます。
これがもし、訪れる場所をピンポイントで入れたいなら「call at」になります。
He called at my office yesterday.
→昨日、彼は私のオフィスに立ち寄った。
一方、「visit」は他動詞で、なおかつ「visit + 人 or 場所」と人と場所の両方を入れることができます。
「~を求める」という意味の call on はこちらもご覧ください。
→「call for」と「call on」の意味と違いを例文で比較