直接疑問文と間接疑問文の違い
直接疑問文とは、疑問詞がある普通の疑問文です。
Who is she?
→彼女は誰ですか?
間接疑問文は、疑問詞が目的語や補語として文の一部になった形です。
I don't know who she is.
→彼女が誰なのか分かりません。
この文は、肯定文の know の目的語として「who she is」という名詞節が続いています。
注意点は、後ろに続ける場合は「SV(主語+動詞)」の語順になることです。
間接疑問文の語順
I don't know where he lives.
→彼がどこに住んでいるのか知りません。
I have no idea what is wrong.
→何がおかしいのか(問題なのか)分かりません。
1つ目の例文は、「where he lives(どこに彼が住んでいるのか)」が続いた形です。
2つ目の例文は、what が主語になった形です。
このように疑問詞が主語になる場合は「疑問詞+動詞」の語順になります。
直接疑問文と間接疑問文の書き換え
Where is the nearest post office?
→一番近くの郵便局はどこですか?
Could you tell me where the nearest post office is?
→一番近くの郵便局がどこにあるのか教えてくれますか?
この2つの文の大きな違いは、
・「~はどこですか?」と直接的に聞く
・「~がどこか教えてくれますか?」と間接的に聞く
というように、間接的に聞く方が丁寧な印象が出ます。
よって、質問に丁寧さを出せるのが間接疑問文の役割の1つになります。
「May I ask +名詞節」を使ってより間接的に質問する
How old are you?
→あなたは何歳ですか?
May I ask how old you are?
→あなたが何歳か聞いてもいいですか?
「May I ask」+「疑問詞 SV」の形で「~してもいいですか?」という、より間接的で丁寧な質問の仕方になります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
that節の語順も同じ考え方
以上、疑問詞を使った間接疑問文を見てきました。
考え方は that節も同じです。
Do you think I can do this?
→私にこれができると思いますか?
「Do you think(~だと思いますか?)」と「I can do this(私はこれをすることができる)」を that節(ここでは省略)で繋いだ形です。
後ろに続く場合は平叙文(主語+動詞)になります。
疑問詞だろうが that だろうが「文に続く場合は平叙文になる」と覚えると頭に入りやすくなると思います。
例文
I have no idea how I can help you.
→あなたをどう手助けしていいか分かりません。
Do you know who he is?
→彼が誰か知っていますか?
Could you tell me who he is?
→彼が誰か教えてくれますか?
How can I get to the museum?
→どうやって美術館に行けますか?
Do you know how I can get to the museum?
→美術館への行き方を知っていますか?
What is your favorite movie?
→あなたのお気に入りの映画は何ですか?
I want to know what your favorite movie is.
→あなたのお気に入りの映画が何か知りたいです。
まとめ
・直接疑問文は普通の疑問文
・間接疑問文は疑問詞が文の一部になった(文中に置かれた)形
・間接疑問文は目的語(名詞節)として後ろに続く
・語順は「疑問詞+主語+(助動詞)+動詞」になるので注意
・疑問詞が主語になる場合は「疑問詞+動詞」になる
・疑問文で間接疑問文を使うと丁寧さが出る
・「後ろに続ける場合は平叙文になる」と頭に入れておくと混乱しない
似たような文法には「Do you think を文中に入れる形」もあります。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。
・例文で学ぶ「Do you think」を文中に入れる使い方【文頭に置ける形と置けない形】