「keep you waiting」と「have kept you waiting」の意味と文法の違い。何故この語順になる?

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keep you waiting と have kept you waiting の意味

 

結論から言うと、以下のような意味の違いになります。

 

意味の違い

keep you waiting

 

→(今)あなたを待たせている

 

 

have kept you waiting

 

→(今まで)あなたを待たせていた

 

 

それを踏まえて、有名な「I'm sorry to」を使ったフレーズで比較します。

 

例文

I'm sorry to keep you waiting.

 

→(今)お待たせしていてすみません。

 

※現在相手を待たせている状態

 

 

 

I'm sorry to have kept you waiting.

 

→(今まで)お待たせしてすみません。

 

※今まで相手を待たせていたけど、待ちが終わった(現在は待っていない)

 

使い方を窓口でイメージ

 

これは病院や何らかの窓口の待合をイメージすると分かりやすくなります。

 

 

 

例えば、「お待たせしてすみません。もう少々お待ちください」の場合。

 

I'm sorry to keep you waiting.」になります。

 

何故なら、「今お待たせしている状態」だからです。

 

 

 

これが「お待たせしてすみません。こちらにどうぞ」なら「I'm sorry to have kept you waiting.」になります。

 

何故なら、「"今までお待たせしていて" すみません」になるからです。

 

 

言い換えるなら「お待たせしました」です。

 

keep you waiting の文法

 

文法的には第5文型(SVOC)に当たります。

 

keep の場合は「C を動詞のing している状態に保つ」です。

 

 

つまり、「keep you waiting」は直訳だと「あなたを待たせている状態にしている」となります。

 

have kept you waiting の文法

 

こちらは第5文型で完了形が使われた形になります。

 

日本語のイメージは「したこと」です。

 

 

そこから、「have kept you waiting」は「あなたを待たせた状態にしたこと」となります。

 

 

「I'm sorry to have kept you waiting.」を直訳すると「あなたを待たせたことを申し訳ないと思う」。

 

つまり、「今までお待たせしてしまって申し訳ありません」となります。

 

 

 

もう1つ例文を見てみます。

 

例文

I'm sorry to have taken so much of your time.

 

→そんなに時間を取らせてすみませんでした。

 

(引用: ENGLISH EX p88)

この文は「あなたの時間を "取ったこと" を申し訳なく思う」です。

 

 

これが現在形(take so much of your time)になると、「今現在あなたの時間を取っている(ことを申し訳なく思う)」となります。

 

 

まとめ

 

・「keep C 動詞のing」は第5文型(SVOC)で「C を動詞のing している状態に保つ」

 

 

・「keep you waiting」は「(今)あなたを待たせている」

 

・「あなたを待たせている状態にしている」

 

 

・「have kept you waiting」は「(今まで)あなたを待たせていた」

 

・「あなたを待たせた状態にしたこと」

 

・言い換えると「お待たせしました」

 

 

 

同じ形を取る単語には「leave / get / have」や知覚動詞があります。

 

例文で学ぶ知覚動詞(hear,see,watch,feel)の使い方|動詞の原形と doing/過去分詞の意味の違い