・リスニングの際に意識するポイント
・リスニングのコツ
・音声変化の仕方とリンキング(音と音の繋がり)について
これらを意識することで、リスニング能力を上達させることができます。
この記事では、特に重要な「音の変化の仕方」を中心に、リスニングの重要ポイントを見ていきます。
主語と動詞の位置を意識する
1つ目は「主語と動詞の位置」です。
英語の場合、基本的に主語は文の最初に置かれ、次に動詞が続きます。
その後は補足です。
更に動詞の周辺は時制にも関連するので、重要な要素が詰まっています。
そのため、まずは主語と動詞の位置を正しく把握することにより、文の構造も理解しやすくなります。
ただし、間に副詞が挟まる場合もあり、単純な「主語+動詞」になっていないことも多々あります。
そのせいで、混乱してしまったり、油断して聞き逃します。
よって、リスニングで集中すべき場所は、主語と動詞のある文の序盤です。
英語は文の最初に言いたいことが来る言語です。
まずは主語・動詞・時制の把握を意識します。
音が繋がる単語を塊にする
2つ目は「音が繋がる単語」です。
・「Can I」は「キャナイ」
・「Did you」は「ディジュ」
・「What if」は「ワティフ」または「ワディフ(t が d に変化)」
このように、母音はほぼ必ず繋がって発音されます。
これを頭に入れるには、実際の音声を聞いたり、同じように発音してみることが非常に重要になってきます。
そうすることにより、リスニング能力の向上につながります。
カタカナ読みをしていたり、実際の音声を聞いていないと、リスニングで必ずつまづきます。
ポイントは、「can I」ではなく「Cani(キャナイ)」という1つの単語(かたまり)として覚えます。
これはスピーキングの際にも効果的です。
英語を聞いて、「あれ?」と思った時は、必ず聞き返す習慣を付けるのも大切です。
主語と繋がるbe動詞
2つ目は「主語と繋がるbe動詞」です。
特に「are」や「is」は主語の最後の単語と繋がり、弱めに発音されます。
Cars are going through a tunnel.
「Cars are」は「カーズ アー」ではなく、「Carsare(カーザ)」という1つの単語のように聞こえます。
「The man is reading a book.」なら「ザマニズ リーディンガ ブック」になります。
「man is」は「マン イズ」ではなく、「manis」という1つのかたまりを意識します。
be動詞は主語と繋がり、弱めに発音されることを意識すると、リスニングしやすくなります。
逆に聞き逃してしまうと、主語と動詞が分からなくなります。
これも先述の主語と動詞の位置と関係します。
発音が一瞬だけの単語とリズム
3つ目は「一瞬しか発音されない弱い単語」です。
主語、動詞、名詞など、重要な部分は強く発音されます。
しかし、それ以外の単語は弱く、一瞬しか発音されません。
「will」や「can」などの助動詞(短縮形含む)、「with、of、for、when、that、while」などの前置詞や接続詞、「the」や「to」などは弱く発音されます。
そのため、英語にはリズムや抑揚が生まれます。
逆に日本人の英語は抑揚が無かったり、マシンガンのように聞こえると言われることがあるのは、全ての単語を同じ大きさで発音してしまうことにあります。
それにより、リスニングの際も、全てを聞こうと身構えてしまいます。
その結果、英語の速度の付いていけなくなります。
音の強弱を意識してリスニングをすると、英語のリズムも掴みやすくなります。
リズムを意識することは、スピーキング能力の向上にもつながります。
繋がると音が変わる単語
4つ目は「繋がることで別な音になる単語を知ること」です。
代表的なものだと「want to」が「wanna」、「going to」が「gonna」のようになるものです。
この変化を知らないと、聞き取れません。
・「to」が「ダ」
・「t+母音」で「ラ行」
・「trying to」が「トライナ」
・「What are you」が「ワダヤ」
このように、口語になると変わるものが沢山あります。
そのため、実際に発音を聞いて、本当はどのように発音されているのか知ります。
そして、自分も同じように発音してみます。
それを繰り返すと、リスニングで出てきた時も、聞き取れるようになっていきます。
発音しない「t」
5つ目は「発音しない t」です。
まず、「don't」や「Let me」などの「t」の消失です。
「don't」は「ドン」、「Let me」は「レミー」になります。
「don't」を「ドント」、「Let me」を「レットミー」という発音が頭にあると、聞き取れません。
文中にある「that」も同様で、「ザッ」としか発音されず、「that a ~」だと「ザダ」のようになります。
そして、それを知らないと、一瞬で文章が通り過ぎていきます。
「t」が発音されないことにより、文章がギュッと縮まっているからです。
これは次の項目にも関係しますが、「in front of」を「イン フロント オブ」というカタカナ読みが頭に入っていると、聞き逃しかねません。
実際は「インフロンナ」に聞こえることが多いからです。
消える真ん中の「t」
続いての「t」は「internet」のような単語です。
主にアメリカ英語だと、真ん中の「t」も発音されません。
「internet」はカタカナだと「インターネット」ですが、t が消えて「イナネッ」に聞こえます。
「mountain」はカタカタなど「マウンテン」ですが、真ん中の t が消滅して、「マウッウン」のようになります。
「interview」は「インタビュー」ではなく、「イナビュー」です。
このように、単語と単語の繋がりだけではなく、単語単位でも「t」が消えることがあります。
発音しない「h」
6つ目は「発音しないhと音の連結」です。
中でも登場頻度の高い「him」や「her」、「them」の h の脱落です。
発音が「im」や「er」になって、前の単語と繋がります。
・I like him → アイ ライキム
・I like her → アイ ライカー
・I tell him → アイ テリム
・I tell her → アイ テラー
・I need them → アイ ニーデム
発音しない「h」との連結
hの脱落と音の変化が連結する場合もあります。
例えば、「t」の音は後ろに母音が続くと「d」になることがあります。
先述の「What if」が「ワディフ」になるパターンです。
・「met him」は「dの音+hの脱落」で「メディム」
・「I met her」なら「アイ メダー」
このように音が変わります。
以上のような「t」や「h」は数多くあり、口語だと発音されないことが非常に多いです。
そのことを意識していないと、知っている単語すら聞き取れなくなってしまいます。
まとめ
・主語と動詞の位置を意識
・単語と単語が繋がる発音
・主語とbe動詞は繋がりがち
・文章の中での単語の発音の強弱を意識
・繋がると音が変わる単語を知る
・発音しない「t」と「h」
・音の変化と音の変化は連結する
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