- It's 形容詞 to do の意味
- 文の考え方とイメージ
- It's 形容詞 to do を応用させて表現の幅を広げる
- 否定文「It's 形容詞 not to do」
- It's 形容詞 for 人 to do の使い方
- 人を主語にすることもできる
- It's 形容詞 to の例文
It's 形容詞 to do の意味
「It's 形容詞 to 動詞の原形」の形で「(動詞の原形)することは(形容詞)だ」という意味になります。
この文法を使った代表的なフレーズは「It's nice to meet you.」です。
「Nice to meet you.」は、この It's が省略された形です。
直訳だと「あなたに会うことは良いですね / 嬉しいですね」になりますが、日本語では「初めまして」や「お会いできて嬉しいです」などと訳されます。
文の考え方とイメージ
考え方としては、It's nice に to 不定詞が続いているイメージです。
そのため、訳し方も前半と後半(It's nice / to meet you)で分けて考えると、訳しやすくなります。
スピーキングの際にも、まず「It's nice」と言った後に「to do(=何がナイスなのか)」を続けるイメージをすると、頭が整理されます。
It's 形容詞 to do を応用させて表現の幅を広げる
「It's 形容詞 to do」の形容詞と動詞を入れ替えることで、色々なことが言えるようになります。
それがこの文法の最大のメリットです。
It's easy to understand.
→理解するのは簡単だ。
It's hard to understand.
→理解するのは難しい。
It's important to practice.
→練習することが重要だ。
It's difficult to explain.
→説明するのは難しい。
It's interesting to see what will happen.
→何が起こるかを見る(分かる)のが面白い。
It's impossible to hack into from the outside.
→外部からハッキングすることは不可能だ。
(引用: 映画『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』)
※その他の例文は下記より
このように、形容詞と動詞を変えるだけで、言えるようになることが格段に増えます。
to の後にbe動詞が続く場合
後ろにbe動詞が続く場合もあります。
お決まりフレーズに「It’s nice to be back.」というのがあります。
意味は「戻ってこれて嬉しい」で、旅や遠出して無事に帰ってきた時などに使われます。
これも同様に「It’s nice(良い / 嬉しい)」+「to be back(戻って来ることが)」の組み合わせです。
nice は good に書き換えることが可能なので、「It's good to be back.」でも同じ意味になります。
否定文「It's 形容詞 not to do」
否定文の場合は「It's 形容詞 not to do」の形になります。
It's nice not to be alone.
→一人じゃないことは良いことだ。
この文も構造は同じで、
「It's nice(良いこと)」+「not to be alone(一人ではないこと)」
と考えると、分かりやすいと思います。
否定文の注意点
ただし注意点が1つあります。
「It's 形容詞 not to do」は文法的には正しいです。
しかし、会話だと「It's nice to not be alone.」のように、「to not do」の形になることも多いです。
It's 形容詞 for 人 to do の使い方
「for 人」を入れることで「誰々が」と言うこともできます。
例えば、「It's hard(難しい)」と「to lose weight(体重を減らすことが)」。
これを組み合わせることにより、
「It's hard to lose weight.(体重を減らすのは難しい)」
となります。
そこに「for me」を入れ、「It's hard for me to lose weight.」とすることで「"私にとって"体重を減らすことは難しい」となります。
「It's hard for me(私にとって難しい)」
↓
何が難しいかと言うと
↓
「to lose weight(体重を減らすことが)」
人を主語にすることもできる
人を主語にした「人 形容詞 to do」の形にすることもできます。
ただし、この形は訳し方が少し異なるため、詳しくは「「be easy to」と「be hard to」の意味と使い方。人が主語になる時の訳し方に注意!」の記事をご覧ください。
It's 形容詞 to の例文
It’s good to hear that.
→それを聞けてよかった。
It's nice to be young.
→若いのはいいね(若いって良いね)。
It’s fun to play games.
→ゲームをするのは楽しい。
It's important not to be late.
→遅刻しないことが重要です。
It's easy for him to speak English.
→彼にとって英語を話すのは簡単だ(=英語がペラペラだ)。
It's rude to stare at someone.
→誰かをじっと見つめるのは失礼です。
It's easy for me not to spend money.
→私にとってお金を使わないようにするのは簡単だ。
It's interesting to imagine how he would react.
→彼がどう反応するか想像するのが面白い。
It's easy to say "It's easy."
→簡単だ、と言うのは簡単だ。
It's hard not to feel alone.
→孤独を感じない(ようにする)のは難しい。
It's dangerous for you.
→あなたにとっては危険だ。
It's dangerous for you to go alone.
→あなた一人で行くのは危険です。
Is it interesting for you?
→面白いですか?
Is it interesting for you to see someone's work?
→誰かの作品を見るのは面白いですか?
同じ形の応用として、「~する方が~だ」と言うこともできます。
詳しくはこちらの記事をご覧ください。