感覚を表す動詞の使い方
感覚(五感)を表す動詞は大きく分けて5つあります。
・taste → ~な味がする
・smell → ~な匂い(臭い)がする
・feel → ~だと感じる
・look → ~に見える
・sound → ~に聞こえる / ~に思われる
これらは文字通り「動詞」として使われます。
そして、後ろに続くのは「形容詞」です。
It tastes good.
直訳だと「それは良い味がする」になりますが、要は「美味しい」です。
感覚動詞はこの形が基本で、現在感じていることでも進行形にはしません。
その点を踏まえつつ、例文を見てみます。
「感覚動詞+形容詞」の例文
It tastes bad.
→美味しくない / マズイ。
It tastes strange.
→変な味。
How does it taste?
→味はどう?
It smells delicious.
→(美味しそうな)良い匂いがする。
She smells good.
→彼女はいい匂いがする。
I feel comfortable in this room.
→この部屋は快適に感じる。
The water felt warm.
→水は温かく感じた。
My skin feels dry in the winter.
→私の肌は冬に乾燥した感じになる。
She looks young.
→彼女は若く見える。
You look sick.
→体調が悪そうです(悪く見えます)。
This looks easy.
→簡単そうに見える。
She doesn't look 50.
→彼女は50歳には見えません。
I want to look young.
→若く見られたいです。
That sounds good.
→良さそう。
※相手の話を聞いた時など
That sounds tough.
→大変そう。
That sounds interesting.
→面白そう。
He sounds kind.
→彼は優しそう。
※彼についての話を聞いた時など
以上のように、「主語 + 感覚動詞 + 形容詞」が基本の形です。
後ろに名詞や文を置く場合は「like」を置く
例えば、「look」と「look like」の使い方は混乱しがちですが、後ろに続くものを考えるとスッキリします。
・look + 形容詞
・look like + 名詞
・look like +文
「like」は「~のような」や「~のようだ」と訳すと分かりやすくなります。
例として、「彼はキアヌ・リーヴスのようだ(のように見える)」と言いたい時。
人名は固有名詞なので「He looks like Keanu Reeves.」となります。
「look」の後ろには形容詞が置かれるため、「look Keanu Reeves」とはなりません。
名詞を続けるには「look like」の形にする必要があります。
ちなみに、「look like」は「~に似ている」と訳されることもありますが、あくまで「~のように見える」ところから「似ている」と訳されています。
It looks like +文
後ろに文が続く場合も「It looks like +文」の形になります。
It looks like she is happy.
→彼女は幸せそうに見える。
It sounds like there was some truth in it.
→その中にいくつかの真実があるようだ。
1つ目の文は「She looks happy.」にしてもほぼ同じ意味です。
感覚動詞+like+名詞 or 文の例文
Your father looks like a famous actor.
→あなたのお父さんは有名な俳優みたい。
It tastes like chicken.
→チキンのような味がする。
What does it taste like?
→どんな味?
He smells like alcohol.
→彼はお酒のようなにおいがする。
It smells like garlic.
→ガーリックのような匂いがする。
He looks like a nice person.
→彼は良い人そうに見える。
It look like you are hungry.
→お腹空いてそうに見える。
(It)Sounds like an interesting book.
→面白そうな本。
I think it sounds like a great project.
→素晴らしいプロジェクトのように思います。
It sounds like it's important.
→重要そうです。
That animal looks like a pig and smells like a skunk.
→その動物はブタのような見た目でスカンクのような臭いがする。
I feel like an idiot.
→自分が馬鹿みたいに感じる。
I feel like a princess.
→お姫様のように感じる。
→お姫様のような気分。
I feel like I'm at home.
→家にいるように感じる。
※feel like の使い方は後述します。
「smell」と「taste」の後ろに名詞を置く場合
後ろに名詞を置き、「~のにおいがする / ~の味がする」としたい場合は「smell / taste of +名詞」の形になります。
例えば、「この部屋は煙草臭い」と言いたい場合。
英語では「This room smells of cigarettes.」になります。
「サーモンの味がする」
なら
「It tastes of salmon.」
となります。
後ろに名詞を置くことで「~のような」ではなく「~の」と特定のものを示しています。
より詳しくはこちらの記事も合わせてご覧ください。
・「~のにおいがする」を意味する smell と smell of の違いと使い方
feel like は使い方と意味が複雑
「feel like」だけは後ろに名詞、that節、doing を続けることができ、使い方が少し複雑です。
そして注意すべきは意味も少しずつ異なる点です。
詳しくは別記事でまとめているので、こちらをご覧ください。
・「feel like」と「feel like doing」の意味と使い方を例文で学ぶ
まとめ
・感覚動詞 + 形容詞が基本の形
・感覚動詞 + like +名詞 or 文
・「~のような / ~のようだ」と訳すと分かりやすい
・感覚動詞の使い方は基本的に同じ
・「~の匂いがする」は「smell of +名詞」になる
・「feel like」は使い方が複雑で意味も異なるため注意が必要
知覚動詞についてはこちらの記事をご覧ください。
→例文で学ぶ知覚動詞(hear,see,watch,feel)の使い方|動詞の原形と doing/過去分詞の意味の違い