rarely と hardly の違い
「rarely」は「めったに~しない」という意味の副詞です。
これは「ほとんど~しない」という頻度の低さを表します。
I rarely go shopping.
→私はめったに買い物に行きません。
I rarely eat fast food.
→私はめったにファストフードを食べません。
I rarely go to the movies.
→私はめったに映画を観に行きません。
He rarely drinks.
→彼はめったにお酒を飲まない。
That rarely happens.
→それはめったに起こりません。
一方、「hardly」の意味は「ほとんど~ない」で、「程度の低さ」や「量の少なさ」を表します。
I hardly know her.
→ほとんど彼女のことを知りません。
I hardly have any free time.
→自由な時間はほとんどありません。
I can hardly see his face.
→ほとんど彼の顔が見えない。
It hardly rains in this area.
→この地域ではほとんど雨は降らない。
英語で「昨日はほとんど何も食べなかった」
「昨日はほとんど何も食べなかった」の「ほとんど」は「食べた量の少なさ」を意味しています。
よって、「I hardly ate anything yesterday.」となります。
もし「I rarely ate anything yesterday.」と言ったら「私は昨日めったに食べなかった」になり、意味としては不自然になります。
hardly ever の意味
「hardly ever」の形になると「rarely と同じ頻度」を表します。
I hardly ever watch TV.
→めったにテレビは見ません。
I hardly ever go to amusement parks.
→遊園地にはめったに行きません。
seldom の意味
「seldom」を簡単に言うと、「rarely」のフォーマルな言い方です。
「頻度」を表し、使い方と置かれる位置も同じです。
It rarely snows in Florida.
It seldom snows in Florida.
→フロリダではめったに雪は降りません。
scarcely の意味
「scarcely」は「hardly」のフォーマルな言い方です。
「程度」を表し、使い方と置かれる位置も同じです。
また、こちらも「scarcely ever」の形で「頻度」を表します。
I could scarcely keep my eyes open.
→(眠くて)ほとんど目を開けていられなかった。
It scarcely ever rains here.
→ここはめったに雨が降りません。
使い方の注意点
「rarely」と「hardly」はどちらも準否定語なので、他に否定を表す「not」などは入りません。
rarely と hardly の位置
どちらも副詞なので、「動詞の前」か、助動詞がある場合は「助動詞の後」に置かれます。
また、「not」の意味が含まれているため、「don't や doesn't など not の位置に入る」という覚え方もできます。
用法のまとめ
・「rarely」は「めったに~しない」という「頻度の低さ」を表す
・「rarely」よりもフォーマルなのが「seldom」
・「hardly」は「ほとんど~ない」という「程度や量の低さ」を表す
・「hardly」よりもフォーマルなのが「scarcely」
・「hardly ever」の形で「rarely」と同じく「頻度」を表す
・「scarcely ever」の形で「rarely」と同じく 「頻度」を表す
・いずれも準否定語なので、他に否定を表す「not」などは入らない
・いずれも副詞なので「動詞の前」や「助動詞の後」に置かれる
・「not」が入る位置に置かれると考えると分かりやすい