映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』のセリフで英語の勉強

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映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』の原題は『Harry Potter and the Goblet of Fire』と言います。

 

シリーズの第4作目に当たり、2005年に映画化されました。

 

 

その映画の中からセリフをいくつかピックして紹介していきます。

 

※セリフは時系列順に並んでいます。

※ネタバレはありません

 

 

前作映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』はこちら。

 

映画『ハリー・ポッターとアズカバンの囚人』のセリフで英語の勉強

 

 

 

Anyone wishing to submit themselves to the tournament

 

映画『ハリー・ポッターと炎のゴブレット』より

 

Anyone wishing to submit themselves to the tournament need only write their name upon a piece of parchment.

 

対抗試合に挑戦する者は 名を記した用紙費を入れるのじゃ

 

炎のゴブレットの前で説明をするダンブルドアのセリフです。

 

 

人 +動詞のing」の意味は「~する人」です。

 

よって、「Anyone wishing to」で「~することを望んでいる人」となります。

 

 

submit themselves to the tournament」は直訳だと「彼ら自身をトーナメントに提出する」ですが、要は「自分自身を参加させる」というイメージです。

 

そこから、「トーナメントに挑戦することを望んでいる人は」となり、ここまでが主語です。

 

 

need only do」の形で「~するだけで良い」という意味があります。

 

「need only write their name upon a piece of parchment」は「羊皮紙に名前を書くだけで良い」となります。

 

 

parchment羊皮紙)」は不可算名詞なので「a piece of」を付けます。

 

 

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If chosen, there's no turning back.

 

 

If chosen, there's no turning back.

 

ひとたび選ばれれば後には戻れぬ 今この時から―

 

「ゴブレットに名前を入れたらもう戻れない」と言うダンブルドア。

 

 

There is no +動詞のing」は「~することはできない」という慣用表現です。

 

よって、「there's no turning back(戻ることができない)」となります。

 

 

If chosen」は「もし選ばれたら」という受け身の形です。

 

When it comes to the Dark Arts

 

 

When it comes to the Dark Arts, I Believe in a practical approach.

 

闇の魔術と戦うには実践教育が一番だ

 

授業中のアラスター・ムーディのセリフです。

 

 

When it comes to ~」の意味は「~に関して言えば」です。

 

この to は前置詞なので、後ろには名詞や動名詞を置きます。

 

 

文のパターンとして「Trust me when it comes to cooking.(料理のことなら任せて)」もよく使われます。

 

 

practical approach」は「実践的なアプローチ(手法)」です。

 

How do we sort out the liars?

 

 

How do we sort out the liars?

 

真偽を見抜くのが難しい

 

同じくアラスター・ムーディの授業中のセリフです。

 

 

sort」の意味は「~を分類する / 選り分ける」で、「(データなど)をソートする」としてカタカナでも使われています。

 

そこから、「sort out the liars」は「嘘つきたちを分類する」、つまり「嘘つきを見抜く(区別する)」となります。

 

 

よって、「How do we sort out the liars?(どう嘘つきを見抜くか)」になります。

 

But in the end, only one will go down in history

 

 

But in the end, only one will go down in history

 

歴史に名を残すのは そのうちの1人

 

ゴブレットにより3人の代表選手が決まり、「その3人のうち歴史に名を残すのは1人である」というダンブルドアのセリフです。

 

 

go down in history」は「歴史に残る」という慣用表現です。

 

直訳だと「go down」は「下に行く」ですが、日本語の「時代が下る」と絡めてイメージすると覚えやすいと思います。

 

 

また、「go down in history as ~」の形で「~として歴史に残る」と続けることができます。

 

And since when did you accommodate the Ministry?

 

 

And since when did you accommodate the Ministry?

 

いつから魔法省の味方に?

 

ハリーがゴブレットに選ばれて騒然とする中、マクゴナガル先生がダンブルドアに言ったセリフです。

 

 

Since when +過去形の疑問文」は日本語の「いつから~だったのか」に相当します。

 

 

accommodate」は「~を収容できる」という意味が有名ですが、フォーマルでは「~に配慮する」の意味でも使われます。

 

よって、「いつから魔法省に配慮するようになったのか」が直訳です。

 

What are you on about?

 

what are you on about?の意味

 

What are you on about?

 

何がおかしい?

 

ロンの母親が送ってきたロンの服について、みんなが色々と言っています。

 

そしてロンが「What are you on about?」と言います。

 

 

この「What are you on about?」を簡単に言うと「What are you talking about?」です。

 

何を言っているんだ?」や「何について話しているの?」という意味になります。

 

I'm not cut out for this, Harry. I don't know what got into me.

 

 

I'm not cut out for this, Harry. I don't know what got into me.

 

僕はこういうことに向いていない

 

ロンが一緒にダンスを踊るパートナーを探している時、相手に声を掛けたけど逃げ出してしまったという失敗を思い返しているシーンです。

 

 

be cut out for ~」には「~に向いている」という意味があります。

 

ここでは否定形なので「(ダンスのパートナーを誘うようなこと)に向いていない」になります。

 

 

 

get into 人」には「(人)に取り憑く」という意味があります。

 

そこから、「(人が)どうかする」の意味でも使われます。

 

 

例えば、「What got into you?」なら「一体どうしちゃったの?」になります。

 

「What got into you?」は「あなたに何が取り憑いているの? = どうしちゃったの?」というイメージです。

 

 

ロンのセリフは「I don't know what got into me.」なので、直訳だと「私に何が取り憑いていたのか分からない」。

 

つまり、「何故そんなことをしてしまったのか(そうなってしまったのか)自分でも分からない」となります。

 

Viktor's gone to go and get drinks. Would you care to join us?

 

 

Viktor's gone to go and get drinks. Would you care to join us?

 

ビクトールが飲み物を取りに

 

ダンスパーティ中、ハーマイオニーがハリーとロンに言ったセリフです。

 

 

go and get ~」の意味は「~を取ってくる」で、「go get」と略されることもあります。

 

文の構造は「Viktor has gone(ビクトールは行ってしまった)」+「to go and get drinks(飲み物を取りに行くために)」です。

 

 

Would you care to ~」は「~しませんか?」という意味で、相手を誘ったり意思を尋ねるフレーズです。

 

ここでは「ハリーとロンも私たちと一緒にどう?」という提案になります。

 

 

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Next time there's a ball

 

 

Next time there's a ball…

…pluck up the courage and ask me before somebody else does!

 

次の時は真っ先に私を誘うことね

 

ハーマイオニーがロン&ハリーと揉めた時のセリフです。

 

 

名詞「ball」には「舞踏会」という意味があります。

 

そこから、「Next time there's a ball」で「次に舞踏会があったら」となります。

 

 

pluck up the courage」は「勇気をふり絞る」というフレーズです。

 

 

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have a ball の意味。その由来と ball の語源とは?

 

It took Cedric ages to riddle it out.

 

 

It took Cedric ages to riddle it out.

 

セドリックは解くのに時間がかかったわ

 

浴場で幽霊の女の子がハリーに言ったセリフです。

 

 

It takes (人)(時間) to do」は「(人)が~するのに(時間)掛かる」です。

 

文法的には第4文型に当たります。

 

 

他動詞「riddle」は「~の謎を解く」で、「riddle it out」の形で「謎を解く」となります。

 

意味と表現的には「work it out(解決する)」と似ています。

 

 

以上により、「It took Cedric ages to riddle it out.」は「セドリックが謎を解くのに(何年もの)時間が掛かった」となります。

 

do feel free to indulge in a little Licorice Snap in my absence.

 



Oh, Harry, do feel free to indulge in a little Licorice Snap in my absence.

 

キャンディーをつまんでよいぞ

 

ダンブルドアやアラスター・ムーディたちが話している部屋にハリーが入った時のダンブルドアのセリフです。

 

 

feel free to ~」の意味は「遠慮なく~する」で、ここでは「do」が付いて「どうぞ遠慮なく」と強調されています。

 

 

indulge in ~」は「~を楽しむ」や「~を満喫する」という意味があります。

 

 

in my absence」の意味は「私が不在の間に」です。

 

 

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Someone has bewitched it.

 

 

Someone had bewitched it.

 

魔法がかかってた

 

物語終盤のハリーのセリフです(が、何に魔法が掛かっていたかはネタバレになるので省略します)。

 

 

他動詞「bewitch」の意味は「~に魔法をかける」です。

 

そこから、「~を魅了する / ~の心を捉える」という意味でも使われます。

 

No spell can reawaken the dead, Harry.

 

 

No spell can reawaken the dead, Harry.

 

死者を生き返らせる呪文はない

 

ダンブルドアがハリーに言ったセリフです。

 

 

reawaken」の意味は「再び目覚めさせる / 復活させる」です。

 

「awaken(~を目覚めさせる / 呼び起こす)」に「re(再び)」が付いた形です。

 

 

the dead」は集合的に「死者たち」を表します。

 

 

そこから、「No spell(呪文はない)」+「can reawaken the dead(死者を復活させることができる)」となります。

 

 

まとめ

 

ハリー・ポッターシリーズの折り返し地点に来ました。

 

 

第一作『ハリー・ポッターと賢者の石』から少しずつリスニングの難度が上がってきましたが、そろそろ落ち着いてきました。

 

が、相変わらずダンブルドアやヴォルデモートなどのセリフには難しい単語や表現が含まれています。

 

 

英語圏の作品を楽しむには、そのような日常では使わないけど娯楽作品にはよく出てくる英語知識も必要になってきます。

 

しかし、それがまた難しいのも事実です。

 

 

やはり、結局は多くの作品に触れて少しずつ身に付けていくしかありません。