might as well A as B の意味
1つ目は「might as well A as B」です。
AとBには動詞が入り、「BするよりもAする方がいい」という意味になります。
これは2つの物事を比べ、「どっちも同じようなものだけど、どちらかと言えばBをするよりもAをする方がマシ」というニュアンスがあります。
そこから、単語帳などでは「~する方がマシだ」のような日本語訳が当てられています。
1つ例文を見てみます。
「I might as well go by myself as go with him.」
意味は「彼と行くぐらいなら一人で行った方がマシ」です。
これは「そもそも一人ではあまり行きたくないけど、彼と行くぐらいなら一人で行った方がマシ」のニュアンスを持ちます。
次はDUO3.0の例文を見てみます。
I might as well kill myself as reconcile myself to my fate.
自分の運命に甘んじるくらいなら自殺した方がましだ。
ここには「自殺するわけないけど、運命を仕方なく受け入れることは自殺することと大差がない」のニュアンスが含まれています。
このように非現実的な比較に使われる場合も多いです。
as 以下が省略される場合
「might as well A as B」が会話の中で使われる場合は as 以下が省略されることが多いです。
例えば上記の例文だと、
A「彼と一緒に行ったら?」
B「(彼と一緒に行くぐらいなら)一人で行った方がマシだよ」
→「I might as well go by myself.」
というように、as 以下の「~するよりも」の部分は文脈から判断できるからです。
might as well の意味
もう一つは「might as well A」の形で使われます。
Aには動詞が入り、「Aした方が良い」「Aするのもいいかもしれない」「Aするのも悪くない」などと訳されます。
これには「他に良い選択肢や代替案がないからそれをする」というニュアンスがあります。
日本語的には、
・せっかくだから~する
・どうせだから~する
・ついでだし~する
・他にやらない理由もないから~する
などになり、「それが良い選択肢」のような意味合いになります。
例えば、「We might as well go together.」と言った場合。
これは「せっかくだから一緒に行こうよ」という意味になります。
「We might as well see a movie.」なら「(他にすることもないし)どうせなら映画でも見ようか」となります。
以上のように、「might as well A as B」なのか「might as well」なのか。
または更に細かいニュアンスの違いなど、文脈やその他の情報からきちんと文章を把握する必要があります。
「せっかく」という意味の Might as well.
「Might as well.」だけでも使われます。
相手の言葉に対して「Might as well.」と言うと、「せっかくだしね」という返事になります。
A「should we get this meat?」
B「Might as well.」
↓
A「この肉買ってく?」
B「せっかくだからね」
[参考文献]
might as well の例文
I might as well walk as take that train.
→あの電車の乗るくらいなら歩いた方がいい。
I might as well stay home as go out in a rain.
→雨の中、外に出る(外出する)くらいなら家にいる方がいい。
I might as well get some tomatoes.
→折角だからトマトも買おう。
I might as well go eat with him.
→どうせだし彼と食べに行ってもいいかな。
You might as well stay home.
→あなたは家にいた方が良い。
We might as well drop in at his place to see him.
→どうせだし彼に会うために彼の所に立ち寄ろうよ。