- more like の意味とニュアンス
- That's more like it.の意味とニュアンス
- It’s more like の意味と使い方
- 「more like ~than」の形にもなる
- 五感動詞+more like の意味と使い方
- まとめ
more like の意味とニュアンス
「more like~」の意味は直訳だと「より~のようだ」です。
しかし、ここには「~の方が(私が思っているものに)近い」という意味合いが含まれます。
これには2つのニュアンスがあるので、1つずつ見ていきます。
That's more like it.の意味とニュアンス
A「I'll turn on the air conditioner.」
B「That's more like it.」
↓
A「エアコン付けるね」
B「その方がいいね」
これは、寒い(暑い)のでエアコンを付けるという提案に対して、「That's more like it.(それは私が思っていたことに近い)」と答えています。
そして、「エアコンがない状態と比べ、そっちの方が自分にとって良い」のニュアンスがあります。
また、文脈によっては「そうこなくちゃ」と訳される場合もあります。
It’s more like の意味と使い方
「It’s more like ~」の意味は「というよりも~が近い」です。
A「I heard you started jogging.」
B「It’s more like walking.」
↓
A「ジョギングを始めたって聞いたけど」
B「(ジョギングというよりも)むしろウォーキングに近いよ」
他にも、文の補足として後ろに続けることもできます。
It's not a pond, more like a lake.
→池ではなく、むしろ湖に近いです。
ドラマ『アウターバンクス』の例文
I don't know, more like a refugee or something.
どちらかというと難民かな
「分からないけど、むしろ難民か何かに近い(難民みたいなもの)かな」で、補足として続いています。
refugee → 難民
or somthing → か何か
FF7Rの例文
Hah! More like a panic-induced hallucination!
「はっ! どちらかというとパニックによる幻覚だな!」
induced → 引き起こされた / 誘発された
hallucination → 幻覚
以上ように、会話では「More like」で始まることも多いです。
これは日本語の「むしろ / どちらかというと」と同じ使い方です。
「more like ~than」の形にもなる
She is more like a sister to me.
→彼女は私にとって(友達というよりも、どちらかと言えば)姉妹みたいなものです。
これは「She's like a sister.(彼女は姉妹のようだ)」に more が挿入された形です。
全文で表すと「She is more like a sister than a friend to me.」となりますが、ここでは言わなくても分かる後半部分が省略されています。
このような「more like ~than」のパターンもよく出てきます。
五感動詞+more like の意味と使い方
「五感動詞+more like ~」は「五感動詞+ like」に more が挟まった形です。
例えば、「It looks like a lake.(湖のように見える)」という文。
これに more を入れると、
It looks more like a lake.
→むしろ湖に見える。
→どちらかというと湖に見える。
となります。
ここには「湖の方が近い」のニュアンスが含まれています。
これはどの五感動詞でも同じ使い方ができます。
注意点として、後ろには名詞や動名詞が入ります。
五感動詞+more like の例文
It looks more like a pond than a road.
→道路というよりも池に見える。
That sounds more like an excuse.
→それはどちらかというと言い訳のように聞こえる。
It tastes more like chemicals.
→むしろ化学薬品のような味がします。
My shirt smells more like beer.
→私のシャツは(普通のシャツの匂いではなく)どちらかというとビールの匂いがする。
I feel more like going to bed than having lunch.
→お昼を食べるよりもむしろ寝たい。
まとめ
「more like~」の意味は「~の方が(私が思っているものに)近い」です。
そこから、「むしろ~だ」や「どちらかというと~だ」と訳すことができます。
・「That's more like it.」→「その方がいい(それは私が思っていたことに近い)」
・「It’s more like ~」→「むしろ~だ / どちらかというと~の方が近い」
・「五感動詞+ more like ~」→「~のような~だ」
・「more like A than B」で「BよりもむしろAだ」も頻出
後ろには名詞や動名詞が置かれます。
そして、会話では「More like」で始まることも多です。
五感動詞に関しては、以下の記事をご覧ください。
・例文で学ぶ知覚動詞(hear,see,watch,feel)の使い方|動詞の原形と doing/過去分詞の意味の違い
・例文で学ぶ感覚動詞(taste,smell,feel,look,sound)完全攻略