
2025年も終わりが近づいてきたということで、ジャンル別におすすめ英語教材をまとめていこうと思います。
あくまで「英語の土台作り&英語力を上げる」および「英語という言語の学習に役立つ教材」なので、レベルはバラバラです。
※各ジャンル1~3冊に絞っています
※今年発売されたとは限りません
※リンクはAmazonの商品ページに飛びます
総合英語
「絞って」と言いつつ、正直、どの総合英語でもいいです。
何故なら、多少のレベルの違いはあれど、内容に大きな差があるわけではないからです。
「英語学習」という点においては、1冊+αがあれば十分です。
当ブログの記事を書く際に参考にしているのは、主に『ジーニアス総合英語』『コーパス・クラウン総合英語』『表現のための実践ロイヤル英文法』です。
他には、実例が多く載っている『English Grammar in Use』も役に立ちます。
構文
『リンケージ英語構文100 改訂版』は、大学受験用の教材なので手頃に知識が纏まっており、1ページ解説&1ページ問題の構成なので分かりやすくなっています。
構文が苦手な方や、1冊にまとまっている本が欲しい方にとっては便利です。
ただ、ある程度の英語レベルの方は特段やる必要はないかなと思います。
文法と構文の違い
文法が「その言語のルール」なのに対し、構文は「文を作るためのルール」という違いがあります。
例えば、「時制とは何か」「複数形は s を付ける」「自動詞と他動詞の違い」「助動詞とは何か」などは「言語のルール」、つまり文法です。
一方、構文は「文を作るための型」になります。
代表的なのは「There is 構文(There 構文)」です。
この構文を知っていると、「~がある」という文が作れます。
「It seems that SV」という構文を知っていれば、「~のようだ」という文が作れます。
以上のように、構文は「文を作るためのルール」および「文の型」になります。
イメージとしては、文法の中に構文が入っているイメージです。
そのため、総合英語の中にだいたいの構文が載っており、きちんと文法+αを勉強すれば構文も一緒に学べます。
しかし、「アウトプット(主に英作文)」や「フォーマルな文章を読むための土台」という点においては構文の参考書は役に立ちます。
文法問題集
『ENGLISH EX』は『ALL IN ONE』シリーズの中の1冊です。
特定の試験対策というよりも「英語力を上げること」に焦点を当てており、学ぶべき基本的な文法(+構文)はだいたい載っています。
他にも、句動詞の問題や類語を区別する問題(accept, receive, take の違いなど)も載っているので、情報量は多いです。
英文解釈
英文解釈は「英文の読み方を学び、英文の意味を正しく理解すること」を目指します。
よって、英文を読むのが苦手な方や「文法や構文は分かるけど、意味が取れない部分がある」という方が取り組むのがいいと思います。
『Basic Lecture 動画でわかる英文法』は、初心者向けの「英文の訳し方講座」です。
ただし、「最低限の文法の知識があった上での英文解釈の仕方」なので、順番としては「英文法→本書」になります。
『Realize 英文「解釈」演習99』は、ほぼ全ての英文が大学入試の英文和訳問題から取られています。
中には「この英文を正しく訳せる受験生はいないと思われる」と書かれていることもあり、レベルは高いです。
そのため、高偏差値の大学を受ける受験生に限らず、英文を正しく理解できるようになりたい英語学習者にも役立ちます。
付属の別冊では更に詳しい解説も載っており、それ単体でも情報量が多いです。
単語帳
総合英語と同じで、単語帳も「基本の単語を覚える」という点においては、どれを使っても大差はないと思います。
ただ、中級の中で1つ選ぶとしたら『DUO3.0』です。
単語を覚えるだけではなく、フレーズの型としても有用です。
例文形式の単語帳は「DUO形式」で通じるぐらい有名な単語帳であり、「このレベルができるかできないか」という英語レベルの指標の1つでもあります。
『Distinction 2000』は、単語の暗記や特定の試験対策というよりも、「英語力を上げるために使う」のが一番合っています。
掲載単語のレベルは中級ですが、例題は同レベルの単語帳よりも難しく、各単語の例文はより実用的です。
音源はいわゆる「教材音声」ではなく、ネイティブが普通に話しているような音声なので、リスニングの練習にもなります。
『PINNACLE 420』は「難関大を目指す受験生が英単語を極限まで覚えるための単語集(引用:商品紹介)」です。
ただ、受験としては難単語でも、このレベルはまあまあ見かけますし、ネイティブは絶対に知っている一般単語です。
そう考えると、『PINNACLE 420』は難単語の取っ掛かりの教材として、いい位置にいると思います。
英作文の知識
英作文の教材は「英文を正しく書けるようにするための本」です。
当たり前のようですが、「英文を書く」というのは読解やリスニングとは別の能力なので、「書く練習」をする必要があります。
また、日本語を英訳するのではなく、「英語での言い方を使って英語を書く」ことが必須です。
「言い方」とは、時制・構文・英語特有の言い回しなどが含まれます。
それを学べるのが英作文用の教材です。
『1か月集中! 英作文 速効トレーニング 和文英訳編』は初心者向けですが、「英作文の」初心者向けなので、総合英語レベルの知識は必要です。
『例解 和文英訳教本 (文法矯正編)』は、速効トレーニングよりも少し踏み込んだ内容になっています。
フレーズ集
フレーズ集は「丸暗記でそのまま使えるフレーズ」が載っています。
特に「英語ではこう言う」というのを学ぶのに役立ちます。
『なるほどフレーズ』と『チャンク大全』は会話のフレーズ。
『IDIOMATIC 300』は「よくある言い回し(書き言葉寄り)」がまとめられています。
フレーズ集は「自分で使うもの」と「言われた時(読んだ時)に分かるもの」に分けて学習すると効率的です。
ポイントとしては「英語ではこういう言い方をする」を学ぶことです。
シリーズ
『速読速聴・英単語』はシリーズとして出版されています。
英文の文脈の中で単語や表現を学ぶ教材で、英語のレベルごとに分かれています。
単語や表現を覚えるのはもちろん、まとまった文章のリスニングやリーディングなど様々な使い方ができるのもメリットです。
特に初級の『Basic 2400』と『Daily1500』は「読む」ことは簡単にできるレベルでも、「話す」や「書く」となると意外と難しいです。
そのアウトプットの参考にもなります。
リスニングと英会話
リスニングと英会話(スピーキング)は、以上紹介してきたような英語教材で「土台」を作ることができます。
しかし、それ以上になると、教材の枠を超える必要があります。
ドラマや洋画、動画などを観て、「実際はどう発音されるか」や「音の繋がり(リンキング)」を学ばなければ、聞き取れるようになりません。
中には「そもそも発音されていない」ことがあり、その場合は予測をする必要がありますが、そのためには文法やフレーズの知識が必要になってきます。
英会話も、まずは「話せるようになるためには話す練習」が必須で、その練習方法として「英語での独り言」があります。
更に、会話では「相手が言っていることを聞き取れ、理解できるようになる」ことも必要です。
以上のようなリスニングやスピーキングを学ぶための土台を英語教材で作ることは可能です。
しかし、先ほど述べたように「それ以上」になるとリアルを追求していかなければなりません。
とは言っても、リアルの英語を使った学習はレベルや負荷がかなり高いので、やはり「英語教材で基礎を作る→リアルに移行していく」という順番が結局は効率的になります。
発音記号と音声変化のおすすめ動画
発音記号と音の変化に関しては、次の動画とチャンネルが基礎編としておすすめです。
まとめ
「英語という言語の能力を上げるのに役立つ教材+α 2025」ということに焦点を当てて見てきました。
もちろん、「絞ったもの」なので、過去に当ブログで紹介した教材も糧になっていますし、逆に紹介したことがない教材も今回紹介しています。
英語学習に関しては、結局は「やる」しかありません。
母国語ですら使わないと忘れるので、第二第三外国語に至っては「毎日の学習の積み重ねを続ける」しかありません。
しかし、英語学習の挫折率は80%以上、英会話に至っては90%以上と言われます。
だからこそ「ある程度でも英語ができるようになった」という実績は財産になるのです。
その他の教材や詳細に関しては「おすすめ教材 カテゴリーの記事一覧」をご覧ください。