「crave」の意味は「欲しい」です。
似た単語には「want」がありますが、違いは何かあるのでしょうか。
この記事では、それぞれのニュアンスと使い方、語源を見ていきます。
crave の意味と want との違い
「crave(クレイヴ)」には「~が欲しい」という意味があります。
意味的には「want」と同じです。
しかし、want との違いは、その求める強さが違います。
「want」が「欲しい」だとすると、「crave」は、
・切望する
・渇望する
・熱望する
など、より強い欲求を表します。
crave to の意味
また、「crave to ~」の形で「~したい」のように使うこともでき、使い方は「want to」 と同じです。
「want to 」よりも強いニュアンスを持つため、カジュアルであれば「めっちゃ~したい」と訳せるかもしれません。
crave for の意味と使い方
他にも「crave for」の形もあります。
これは主に食べ物や飲み物に使われる傾向がありますが、必ずしもそうとは限りません。
何故なら、「for」を省略した「crave 食べ物」の形で使われることが多いからです。
進行形にできる
「I'm craving +α」と進行形で使うことができるのも特徴で、これは「want」との違いでもあります。
crave の例文
I crave a good cup of coffee to relax.
→リラックスするために美味しいコーヒーが欲しい。
I suddenly craved homemade pizza.
→突然手作りピザが欲しくなった。
I'm craving for cheesecake.
→チーズケーキがめっちゃ食べたい。
I crave to see you.
→あなたにめっちゃ会いたい。
I crave to be stronger.
→より強くなりたい。
I'm craving to cosplay something new.
→何か新しいコスプレをしたい。
crave の語源
「crave」は、「力」という意味を基礎に持つ「krabojan」という北ゲルマン語群の単語に遡ります。
そこから、古英語「crafian」に繋がります。
基本的な意味は「請願」や「権利による要求」など、「求めること」にあります。
そして、中世で「ひたすら求める」という意味を通って、現在の「強い欲望」のニュアンスを持つ意味になっていきます。
craft との関係
ペーパークラフトなどの「craft」とも語源的に関係があると言われています。
「craft」は「~を作る」という動詞。
そして、「技能」「仕事」「工芸品」などという意味の名詞です。
古英語「craft」はゲルマン祖語「krab- / kraf」から来ています。
その基本的な意味は「power」「strength」「mighty」のような「フィジカル的な力やスキル」。
そして、そのフィジカル的要素から、「技術や手先を使うような skill や art」という要素を通過して、今の「craft」に至ります。
先述のように、「crave」は「力」という意味を基礎に持つ「krabojan」。
古英語「craft」はゲルマン祖語「krab- / kraf(フィジカル的な力やスキル)」。
「crave」と「craft」は、どちらも「力」が根底にあります。
また、発音も若干似ているような気がします。
まとめ
・「crave」の意味は「~が欲しい」で、意味的には「want」と同じ
・ニュアンス的には「crave」は「want」よりも強い欲望を表す
・食べ物や飲み物の場合は「crave for +食べ物」の形になるが、短縮された「crave +食べ物」の形で使われることが多い
・「crave to ~」の形で「~したい」になり、使い方は「want to」 と同じ
・「want」との違いは「I'm craving +α」と進行形で使える
似たような単語には「hanker」があります。
・「hanker for (after)」と「hanker to」の意味と使い方。「hanker」の語源とは?