「downplay」という単語があります。
そして、「play down」という句動詞もあります。
どちらも似ていますが、意味の違いはあるのでしょうか。
「downplay」の意味
「downplay」の意味は
・「~を軽視する」
・「~を控えめに扱う」
・「~を見くびる」
などという意味の他動詞です。
物事を重要視しなかったり、真剣に取り組まなかったりするような時に使います。
あまり耳慣れない単語かもしれませんが、ニュースでもよく出てきます。
「~の結果を軽視する」
「もはや~の影響を見くびることができない」
「~のニュースを軽く扱う」
「~を重要視しない」
などです。
では、「play down」との違いはあるのでしょうか。
「play down」との違い
「play down」の意味は、実は「downplay」とほぼ同じです。
大きな違いは、「play up」という対義語の存在です。
「downplay」には「upplay」という対義語が存在しません。
「play up」の意味
「play up」の意味は、
・「~を強調する」
・「~を大きく扱う」
・「~を誇張する」
・「~を宣伝する」
です。
軽視したり真剣に向き合わない「downplay」と「play down」に対し、
「play up」は強調したり誇張したり、物事を大きく扱うニュアンスになります。
また、「play up」にはその他にも、
「(体や機械などの)調子が悪くなる」
という意味もあるので注意が必要です。
余談ですが、カラコンブランドに「PLAY/UP」というのがあります。
それは、カラーコンタクトによって「目を強調する」という意味が込められているのかもしれません(?)。
類義語
その他の類義語に「understate」があります。
「understate」の意味は、
「~を控えめに述べる」
「(数や程度を)少な目に言う」
です。
その「understate」の対義語が「overstate」で、
意味は「~を大げさに言う」「~を誇張する」になります。
更に突き詰めると、「exaggerate」や「overplay」もあります。
いずれも、「(~を)誇張する」「(~を)強調する」という意味です。
例文
They downplayed her talent.
→彼らは彼女の才能を見くびった。
Don’t downplay her achievements.
→彼女の功績を軽く扱うな。
The government is trying to play down the situation.
→政府は状況を軽視しようとしている。
The government downplayed the crisis.
→政府はその危機を軽視した。
The Minister played down the prospect of the election.
→大臣は選挙の結果の見通しを重要視しなかった。
She downplays the seriousness of her health problems.
→彼女は自分の健康問題の深刻さを軽視している。
Don't downplay yourself.
→自分を軽く扱うな。
The local news played up that ice storm.
→ローカルニュースはそのアイス・ストーム(氷雨)を大きく扱った。
How to play up strengths.
→強み(長所)の 強調の仕方。
My stomach is playing up.
→胃の調子がおかしい。
My car is playing up.
→車の調子が悪い。