映画『ハリー・ポッターと賢者の石』のセリフで英語の勉強

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ハリー・ポッターと賢者の石』の原題は『Harry Potter and the Philosopher's Stone』と言います。

 

Philosopher」の意味は「哲学者」や「賢人」です。

 

 

この記事では、記念すべき映画版第一作『ハリー・ポッターと賢者の石』に出てきたセリフをいくつか抜き出して紹介していきます。

 

 

※ネタバレはありません

 

※紹介するセリフは物語の序盤から時系列順に並んでいます

 

 

 

leaving him with these people

 

leave A with B の意味と使い方

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

Do you really think it's safe, leaving him with these people?

 

校長 本当にあの一家に預けるおつもり?

 

赤ちゃんのハリーをダーズリー家に預ける場面でのマクゴナガル先生のセリフです。

 

 

 

leave A with B」の意味は「AをBに預ける / 任せる」です。

 

ここでは「him(ハリー)を these people(ダーズリー家)に預ける」となります。

 

 

 

文法的には「Do you really think it's safe」の後に、現在分詞として「leaving him with these people?」が続いている形です。

 

直訳だと「本当に安全だと思いますか? 彼をこれらの人たちに預けて」となります。

 

 

Try not to wake him.

 

try not to の意味と使い方

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

Try not to wake him.

 

起こさねえように

 

赤ちゃんのハリー・ポッター(him)をダーズリー家に連れてきたハグリッドのセリフです。

 

 

 

~しないようにする」は「try not to do」の形で、not の位置に注意します。

 

他動詞「wake」は「~を起こす」という意味です。

 

 

 

次のセリフはハリーが大きくなった後、雑用をこなすハリーに伯母ペチュニアが言った一言です。

 

英語で「~しないように」の言い方

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

Cook breakfast. And try not to burn anything.

 

早くおし 焦がすんじゃないよ

 

「try not to burn anything = 何も焦がさないように」

 

The only family he has.

 

the only+名詞節の使い方

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

The only family he has.

 

ほかに親戚がないのじゃ

 

ダンブルドアのセリフです。

 

ハリーは他に親戚がいないので、ダーズリー家に預けられることになります。

 

 

 

The only family he has.」を直訳すると「彼が持っている唯一の家族」になります。

 

family の後の関係代名詞が省略されています。

 

 

 

この「the only +α」の形はよく使われ、少し後にも同じ使い方が出てきます。

 

I was the only one to see her for what she was.

 

the only+名詞節の使い方2

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

I was the only one to see her for what she was.

 

あたしは正体を見抜いてた

 

ハリーの母親の姉である伯母ペチュニアのセリフで、「her」とはハリーの母親のことを指しています。

 

 

組み合わせ

I was the only one(私が唯一の人であった)」

to see her for what she was.(彼女が何者であるかを見抜いていたのは)」

 

see 人 for ~」は「(人)が~であると分かる」という意味があります。

 

文章的には「see her for what she was(彼女の正体が分かっている)」の形のまま使われることが多いです。

 

I want everything to be perfect

 

want 物 to do の意味と使い方

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

I want everything to be perfect…

 

何もかも完ぺきな日にしなきゃ

 

ダーズリー家の息子でハリーの従妹ダドリーの誕生日。

 

母親は張り切っています。

 

 

 

want 人 to do」で「(人)に~して欲しい」は有名ですが、人の代わりに物などを入れることができます。

 

 

今回のセリフでは「want everything to be perfect(全てを完璧にしたい)」と代名詞「everything」が使われています。

 

We'll get you out of these cold clothes.

 

get you out of の意味と使い方

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

It's all right, sweetheart.

We'll get you out of these cold clothes.

 

もう大丈夫よ ぬれた服を着替えて

 

動物園にて、ハリーの魔法でヘビが展示されているガラスが消え、ずぶ濡れになったダドリー。

 

そんなダドリーをタオルに包みながら言った母親のセリフです。

 

 

 

get A out of B」は「AをBから出す」が基本の意味です。

 

Get me out of here.」だと「私をここから出して」になります。

 

 

 

get you out of these cold clothes」は直訳だと「あなたをこれらの冷たい服から出す」で、そこから「着替える」と訳されています。

 

I'd wager

 

wager の意味と使い方

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

A good one, I'd wager, once you're trained up.

 

魔法使いだ ちいと練習すりゃスゴ腕になる

 

成長したハリーの元を訪れた時のハグリッドのセリフです。

 

 

 

I'd wager」は「I bet」と同じで「きっと~だ」という意味で使われます。

 

wager」の意味も「~に賭ける」で、bet と同じです。

 

 

今回は文中に挿入されていますが、文頭に置いた「I'd wager SV(that節)」の形でも使われます。

 

 

 

注意点は発音です。

 

wager の発音記号

【wéɪdʒər】

カタカナにするなら「ウェイジャー」になります。

 

Unless you'd rather stay, of course

 

I'd rather の意味と使い方

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

Unless you'd rather stay, of course.

 

それとも ここに残りたいか?

 

ハリーはハグリッドに魔法学校に行くかダーズリー家に残るかを聞かれます。

 

 

 

would rather ~」の意味は「むしろ~したい」です。

 

Unless」は「~でなければ」と訳されることがありますが、「~の場合は別だが」と考えると分かりますくなります。

 

 

よって、「Unless you'd rather stay.」は「あなたがここに留まりたいなら別だが」になります。

 

I'm not sure I'm the right person to tell you that.

 

the right person の意味

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

I'm not sure I'm the right person to tell you that.

 

おれの口から言うのは 荷が重い

 

ハリーに「何故みんな僕のことを知っているのか」と聞かれた時のハグリッドのセリフです。

 

 

 

ここでの「right」は「ふさわしい」や「適任の」という意味で使われています。

 

そこから、「the right person」は「相応しい人」になります。

 

 

 

「I'm not sure I'm the right person.」は「私はふさわしい人かは分からない」。

 

 

では、何が相応しくないのかというと「to tell you that.(それをあなたに言うことが)」です。

 

「that」は「何故みんな僕のことを知っているのか」を指しています。

 

 

 

「I'm not sure I'm the right person to tell you that.」は直訳だと「私はそれをあなたに言うのが相応しい人かは分からない」ですが、日本語字幕では「おれの口から言うのは 荷が重い」と意訳されています。

 

your parents would leave you with nothing?

 

leave A with B の意味

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

Did you think your parents would leave you with nothing?

 

両親に感謝するんだな

 

ハリーの両親が銀行に預けた資産を見た時のハグリットのセリフです。

 

 

 

leave A with B」の意味は「AをBを預ける / 任せる」です。

 

直訳だと「あなたに何もないを預ける」ですが、ここでは「あなたに何も残さない」のような意味で使われています。

 

 

よって、「Did you think your parents would leave you with nothing?」は「あなたの両親はあなたに何も残さないとでも思った?」になります。

 

I wondered when I'd be seeing you, Mr.Potter.

 

I wondered when の意味と使い方

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

I wondered when I'd be seeing you, Mr.Potter.

 

いつ会えるか待ってましたよ ポッターさん

 

魔法の杖屋に杖を買いに来たハリーに対し、店の主人が言った一言です。

 

 

 

「I wonder +疑問詞(~なのかな)」の過去形が使われています。

 

 

「I wonder when I will be seeing you.(いつあなたに会えるのかなぁ)」が過去に移動した形で、「いつあなたに会えるのだろうかと思っていた」になると考えると分かりやすいと思います。

 

 

[関連記事]

I wonder の意味と3つの使い方

 

I know just what to do with you.

 

do with の意味

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

Ha, another Weasley! I know just what to do with you.

 

またウィーズリー家の子か 君の寮は決まっておる

 

ロンの頭に乗った組分け帽子のセリフです。

 

 

 

do with ~」には「~をどうにかする」や「~をどう扱う」という意味があります。

 

簡単に言うと「どうするか」です。

 

 

 

よって、「what to do with you」は「あなたをどのようにするか」になります。

 

 

ではどのようにするかというと、グリフィンドールに入れることです。

 

そこを合わせて日本語字幕では「君の寮は決まっておる」となっています。

 

 

 

この「疑問詞+to do」は映画内にたくさん登場します。

 

[関連記事]

「疑問詞+to do」の意味と使い方を例文で学ぶ【名詞句の使い方】

 

We're done for!

 

be done for の意味

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

It's locked! We're done for!

 

ダメだ! 困った!

 

立ち入り禁止の3階に入ったハリー、ロン、ハーマイオーニーの3人。

 

そこでフィルチの猫に見つかり逃げますが、扉がロックされていました。

 

 

 

be done for」には「もうダメだ」という意味があります。

 

[関連記事]

I'm done for! の意味。 I'm done for today との違いとは?

 

You'd make a fair Beater.

 

would make +名詞の意味

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

Not bad, Potter. You'd make a fair Beater.

 

悪くない いいビーターになれる

 

シーカー役に抜擢されたハリーが先輩にクィディッチの説明を受けるシーンより。

 

 

 

make a ~」には「~になる素質がある」という意味があります。

 

「You'd(You would)」は仮定法で、「もしビーターになったとしたら、いいビーターになる」のニュアンスです。

 

 

ここではハリーがシーカー役に決まっていたので、「もしビーターだったら」の仮の話をしています。

 

もしハリーがビーター役だったら、「You will make a fair Beater.」になります。

 

 

 

また、「make a good ~」で「いい~になる」もよく使われるパターンです。

 

[関連記事]

「make a good ~」の意味と注意すべき2つの使い方

 

It's you that has to go on.

 

itの強調構文の意味と使い方

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

Harry, It's you that has to go on.

 

ハリー 君が先に 進まなきゃいけない

 

賢者の石を入手しに行く途中、ロンが巨大なチェスをプレイするシーン。

 

 

 

It's you that ~」は強調構文が使われています。

 

You have to go on.(あなたは進まなければいけない)」の you を前に出して「進まなければいけないのは "あなた" です」と強調した形です。

 

 

 

そして、ロンは続けます。

 

itの強調構文の意味と使い方2

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

Not me. Not Hermione. You.

 

僕でも彼女でもなく―君だ

 

Hm, alas!

 

alas の意味

映画『ハリーポッターと賢者の石』より

 

Hm, alas!

 

何と!

 

医務室で療養しているハリーを見舞いに来たダンブルドアが百味ビーンズを食べるシーン。

 

ダンブルドアは過去にゲロ味を食べて以来、百味ビーンズを敬遠していました。

 

そしてこの時、再び百味ビーンズに挑戦しました。

 

 

 

alas」は間投詞(感嘆詞)と呼ばれるもので、日本語に訳すと「あぁ……」や「ああ、 悲しいかな」という意味です。

 

 

ただし、古い言葉なので現代口語ではありませんが、Twitterなどでは意外と見かけます。

 

 

同じ感嘆詞には「alack」があります。

 

[関連記事]

英語の「alas」と「alack」とはどういう意味?

 

 

まとめ

 

映画『ハリー・ポッターと賢者の石』は難しい単語があまり出てきません。

 

口語表現も多く登場するので、非常に勉強になる映画の1つです。

 

 

それに、ハリーたちが先生たちにする丁寧な質問の仕方など、言い方の勉強にもなります。

 

 

 

ただ、アメリカ英語に慣れていると、先生たちの格式ばった言葉やイギリス英語のリスニングが難しく感じるかもしれません。

 

しかし逆に言えば、イギリス英語を学びたい方にとってはもってこいの教材です。

 

 

映画『ハリー・ポッター』の全8作品+スピンオフ『ファンタスティック・ビースト』シリーズを合わせると、量としても申し分はありません。

 

 

[次回作]

映画『ハリー・ポッターと秘密の部屋』のセリフで英語の勉強

 

 

 

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